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あ、これとかいいんじゃね。
黒木に見せると、一瞬呆気にとられるような顔をした。
はっ、なんだよ。
「……お前、マジで?」
俺が見せたのは、全体的に白くてもふもふで、耳がピンクのスヌーピーと 耳が青のスヌーピーが抱き合ってるっていうストラップ。
あ、これ、ピンクと青で一つかと思ったら、分かれてるんだな。
腹にマグネットがついてて抱き合ってんのか……なるほど。
「いやいや、大丈夫かよお前」
え、これ、そんなにダメか?
白いしふわふわだし、女子のいう「可愛さ」は十分あんじゃねーの?
すると、いきなり吹き出された。
「ああ、いいと思うよ。
たぶんアーヤも喜ぶんじゃない……っ」
おい、笑いながら言われてもな。
「くそ、何がそんなにおかしいんだよっ」
「いや?別に変とは言ってないけど」
お前の態度が言ってんだっつーの!!
「じゃあいい。買わねーよ」
すっかり不貞腐れた俺。くそ、ガキ臭ぇ。
そのストラップを棚に戻そうとした俺の手を、黒木が押し留めた。
「拗ねんなって上杉。
いいんじゃないの。試しにアーヤにプレゼントしてみたら」
………
怪しいんだよな………。
・
結局、他に何も決まらなくて、俺はそのストラップを買う事になった。
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イズミ - 黒木君が泣くという発想がわたしにはおもいうかばなっかたので、すごいとおもいます。 (2023年3月13日 18時) (レス) @page12 id: 6ccf209779 (このIDを非表示/違反報告)
イズミ - アーヤが7人で見たらぎゅうぎゅうだよ。って言った後、「アーヤ最強。」と言われているのも面白かったけど、どいう意味かアーヤが分かっていないのが面白かったです。 (2023年3月13日 18時) (レス) @page6 id: 6ccf209779 (このIDを非表示/違反報告)
ずず(プロフ) - わ、待ってます! (2019年1月6日 0時) (レス) id: 054a7adbe3 (このIDを非表示/違反報告)
花畑(プロフ) - ずずさん» 了解です(笑)次の「誰も知らない物語3」で書かせていただきますね!いつになるかは分からないですが…その時はよろしくお願いします。 (2019年1月5日 21時) (レス) id: e150cc9add (このIDを非表示/違反報告)
ずず(プロフ) - 大丈夫です、嬉しいです!あ、いや、受け取らなくてもいいですよ…? (2019年1月5日 20時) (レス) id: 054a7adbe3 (このIDを非表示/違反報告)
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