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「黒木君が泣く場所は」
思わず、口をついでた言葉。
黒木君が目を見張る。
「私じゃだめ?」
・
何を言っているのか、自分でも分からないの。
ただ、黒木君を、泣かせたくなかった。
私の見ていない場所で。
曝け出してほしかったんだ。
・
黒木君は、強い人。
でも、ただの強い人なんかじゃないって、最近分かるようになった。
自分で自分を追い込んでしまう人。
なにかの重圧に耐えきれなくても、さらに負荷を背負いこんでしまう人なんだ。
なまじ感情のコントロールが上手な分、
……人に甘えるのが、凄く下手。
・
「甘えてよ、黒木君」
黒木君の瞳が、僅かに揺れる。
「何があったのかは分からないけど、
ただ、その感情を受け入れるだけの場所も必要じゃない?
訳は聞かないし、詮索しないから。
だから、
一人で、なにもかも背負いこまないでよ……」
目の前が一瞬、揺らいだ。
気づくと、黒木君に抱きしめられていた。
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イズミ - 黒木君が泣くという発想がわたしにはおもいうかばなっかたので、すごいとおもいます。 (2023年3月13日 18時) (レス) @page12 id: 6ccf209779 (このIDを非表示/違反報告)
イズミ - アーヤが7人で見たらぎゅうぎゅうだよ。って言った後、「アーヤ最強。」と言われているのも面白かったけど、どいう意味かアーヤが分かっていないのが面白かったです。 (2023年3月13日 18時) (レス) @page6 id: 6ccf209779 (このIDを非表示/違反報告)
ずず(プロフ) - わ、待ってます! (2019年1月6日 0時) (レス) id: 054a7adbe3 (このIDを非表示/違反報告)
花畑(プロフ) - ずずさん» 了解です(笑)次の「誰も知らない物語3」で書かせていただきますね!いつになるかは分からないですが…その時はよろしくお願いします。 (2019年1月5日 21時) (レス) id: e150cc9add (このIDを非表示/違反報告)
ずず(プロフ) - 大丈夫です、嬉しいです!あ、いや、受け取らなくてもいいですよ…? (2019年1月5日 20時) (レス) id: 054a7adbe3 (このIDを非表示/違反報告)
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