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キゼツ×ト×ケツイ ページ33

ク「A、フィンクス、パクノダ無事か!」

クロロたちがアジトに帰還した時には、2人の傷は治りかけていた。

そして、2人の間で蹲るAは涙を流し自身のオーラを2人に流し込んでいた。

ク「A……一体何が」

マ「危ない!」

力尽きたAは2人の手を握ったまま、倒れ込んだ。

頭をぶつける前にフェイタンとマチが抱きとめる。

フェ「こいつ燃料切れネ。おい、しかりするよ。」

『あ……フェイ?』

マ「意識があるならいい。もう少し頑張りな。」

マチは冷静に2人の怪我を診るが、ほとんど残っていなかった。
解毒剤を飲んだお陰で毒も回りきっていない。

しばらくすれば目を覚ますだろう。

ク「A、よく耐えたな。ノブナガから話は聞いたが、詳しいことを知っている奴は他にいるか?」

『あそこに1人…まだ死んではいないわ。』

ク「そうか、フェイタン頼んだ。」

フェ「了解。」

フェイタンは唯一生かされていた男を引きずって、地下の拷問室へこもった。

ウヴォーギンとフランクリンは眠っている2人をそれぞれのベッドへ運んで寝かせた。

シャ「A、その目どうしたの?」

『目?何か変?』

シャ「赤く光ってる。その目が関係してるのかな。」

ク「調べてみてくれ、頼む。A怪我を見せてくれるか?」

シャ「オッケー、任せて。」

クロロはAの手を引いて、血で汚れていないところへ座らせた。

ク「良かった、深い傷はないな。」

『パクとフィンクスは?』

ク「Aが治したんだろ?傷跡も残らないよ。」

『ごめんなさい…私。』

ク「謝ることは無い。Aのおかげで2人は生きてる。改善点も見つかったしな。俺たちは毒に対する免疫力が低い。犠牲者が出る前に気がつけて良かった。」

『私、』

Aは再び涙を零した。

『私、誰も失いたくない。さんざん人を殺したくせに、2人が冷たくなるのが本当に怖かったの。だから、私は皆を護る為だけの力をつくる。』

顔を上げたAの瞳は普段の色に戻っていたが、硬い決意が現れていた。





『私の全ては蜘蛛のために。』

カンチ×ト×カンキ→←タイオン×デ×キョウフ



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カナ(プロフ) - ほんとにこの作品大好きです何度も読み返してます。また更新されるのをずっと待ってます! (2020年8月28日 12時) (レス) id: 653b7cacce (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ゆうたそ | 作成日時:2019年11月25日 20時

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