猗窩座になってるなんで【煉獄杏寿郎】

11 炭治郎と煉獄さん ページ11

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いた！仰向けになってる炭治郎と煉獄さん！

炭治郎と伊之助が下弦の壱魘夢を倒した後だ

仰向けになった炭治郎の上から煉獄さんが覗いてる

神なる光景


上から覗いてくるなんて、可愛いからっ


｢全集中の呼吸ができるようだな！感心！感心！｣


褒め上手だなぁー煉獄さんに言われたら頑張れる！勉強だって何だって



Side 炭治郎──


煉獄が、仰向けになった炭治郎を上から覗き込む


｢全集中の呼吸ができるようだな！感心！感心！」

｢煉獄さん…」


明るく声を掛けてくる様子に煉獄をはじめ皆んな無事だと安心する


「常中は柱への第一歩だからな！
　柱までは一万歩あるかもしれないがな！」


キラッと煌めく煉獄に圧倒されながら、先はまだまだ遠いと思った


「頑張ります…」




炭治郎の負傷部を瞬時に見極める煉獄


「腹部から出血している。

　もっと集中して呼吸の精度を上げるんだ
　体の隅々まで神経を行き渡らせろ」


はぁはぁと呼吸する炭治郎
言われた通り呼吸の精度を上げていく


「血管がある。破れた血管だ｣


巡っていく血液と呼吸で破れた血管を探す。しかし思うように見つからない


「もっと集中しろ｣


ゆっくりと集中しながら尚も探る


ドクン


体の深部が反応した

損傷部を見つけたのだ


「そこだ、止血、出血を止めろ」


まるで見えているかのように次を指示する

破れた血管から体の内部に滲み出る血液、出血を止めようとするがそう簡単には止まらない

ギギギと顔が歪むほど力を込めるがそれでも止まらない。止めようと力んでしまい、止まらない事に焦りもでる



　トン



煉獄が炭治郎の額に人差し指を置いた



「集中」



炎の呼吸、その使い手の体熱は常人よりも熱い

炭治郎の額中が、じわっと煉獄の熱を取り込む




　ギュウ


　ぶはっ、はあっ、はっ、？



煉獄の言葉と暖かい指先、そこに集中し呼吸の精度を上げ、見事に出血を止めて見せた



「うむ 止血できたな｣



煉獄が眩しい、キラキラ輝いて見える
柱とは強い人とはこういうものなのか

激しい闘いの後でもダメージが少ない。回復力も違う


｢呼吸を極めれば様々なことができるようになる
何でもできるわけではないが
昨日の自分より確実に強い自分になれる｣


羨望の眼差しで聞いていた

なんか…凄い人だ
とても大きくて強くて優しい匂いがする
安心する


「はい」


煉獄が笑った
よくできたと褒めてくれたような
暖かい太陽のような笑顔だった
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