34 ページ34
玄関に立てかけてある木刀2号を持って言われた通りに外に出れば2人がジャンケンをしていて
こんな時にジャンケン？と更なる疑問が頭を覆った
ジャンケンが終わったらしく何故か不貞腐れた顔のフェイがこっちに向かってくる。きっと負けたのだろう
「場所、どこね」
「ここだけど…」
地図がが写っているノートパソコンを見せると
しばらくじーと画面を見つめだした
「覚えた。ささと行くよ」
そう言うと私の方に近づき胴に腕を回したかと思えば目の前が真っ黒になる。少し遅れて今見えているのはフェイの背中だということに気づく。担がれたのか
ここでお姫様抱っこでもされていれば少しはキュンとしたかもしれないが今されているのは米俵と同じ担ぎ方だ。私は荷物かよ
嫌な予感がする
「まっ「口閉じとけよ。舌噛むぞ」へ」
待ってと口に出そうとすれば舌噛むぞと忠告してくるフィン
これはもしかして、もしかするんじゃなかろうか
そんなことを考えていると急に襲ってくる浮遊感
それを感じたと思ったら次はすごい空気抵抗を感じて耳元では風を斬る音が聞こえる
まさかと思い下げていた顔を上げればすごいスピードで後ろに流れて行く景色
嫌な予感が当たった。私は今フェイに抱えられ屋根の上を走っているのだ。しかも人間離れしたスピードで
叫びたい気持ちを何とか抑え、今にも手から飛んでいきそうな木刀2号と袋を強く握る
今から便秘野郎のアジトに殴り込みに行く訳だが、相当派手な騒ぎになると思う。大人しく中に入れてくれたらそんな事にはならないだろうが、きっと絶対締め出されるか撃たれるかのどっちかだ
警察が動くのではと思うかもしれないが
殴り込み相手マフィアだし
一般人に被害がでなければわざわざ警察が出る幕ではないだろう
なんなら潰れてくれラッキーと思っているはずだ
というかノリでここまで来てしまったが私は別に強いわけではない。殴り込みとか言っているが逆に返り討ちにされないか心配である。てか絶対護衛に念能力者いるだろ
不思議な力を使うバカ強い護衛がいるってきいたことあるもん
どうしようと若干後悔している時
風を切る音と振動が止まった
次の瞬間投げ出される体
素晴らしい身体能力のおかげで体操選手のようなポーズでしっかりと着地する
目の前には無駄にごつい門
あぁついてしまったのだ
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 123人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
moo(プロフ) - 最高に面白かったです！ (6月3日 0時) (
レス) @page50 id: 7466fa3537 (このIDを非表示/違反報告)
colza(プロフ) - 私はぜひ、原作突入してほしいです！最近ば忙しくて直ぐには読めませんが、いつも更新楽しみにしています！！難しいようでしたら作者様の書きたいところや短編だけでもいいので読みたいです！ (2023年3月18日 23時) (レス) @page50 id: e077de4e86 (このIDを非表示/違反報告)
三日月ベル(プロフ) - コメント失礼します！めちゃくちゃ面白くて好きです！！更新大変だとは思いますが頑張ってください！！ (2023年2月20日 20時) (レス) @page44 id: ca7dd840c1 (このIDを非表示/違反報告)
colza(プロフ) - この作品大好きです！プレッシャーになるかな、と思ってコメントできませんでしたが、いつも楽しみにしています！ (2023年2月19日 19時) (レス) @page44 id: e077de4e86 (このIDを非表示/違反報告)
蕾衣(プロフ) - めっちゃ面白いです。こうゆうので1番好きなのこの作品です！ (2023年2月19日 10時) (レス) @page44 id: e03c0f2602 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：たぶんあの人 | 作成日時：2022年11月15日 23時
