パラグライダーに飛び移れ！ ページ21
「あっづああああッッッ！！」
「火の粉が！火の粉が飛んできますよ！ああ！窓に、窓に怪盗キッドが！」
「は、肺が焼ける・・・早く出るぞ！」
強運(悪運)のお蔭で生き延びた三人は、丁度飛び立とうとしていた怪盗に縋りついた。
今の三人には、『なぜこんなところにキッドが』」とか『安室(降谷)(バーボン)はどうしたんだ』とか考える暇はない。
一応この辺を骸砦で読みこんでいたドストエフスキーは『無事なのは確定なんだから放っておこう』と考えていた。
「っちょ！いきなり何をするんですか！！・・・っていうかなんでここに人がいるんだよ名探偵！！」
『バーロー、俺の知ったことか！とりあえずそいつら連れて出てこい！』
「・・・・・・恨むぜ。これじゃ借りどころか貸しだな。」
「なんだこいつイカレテイルノカ？」
綾辻がド失礼な事を考えていると、怪盗はパラグライダーをさっと広げて三人の腕をつかんだ。
「しっかりつかまってろよ・・・・・・！」
「ちょっとまって下さい僕高いところ無理」
膝をがくがく震え出したドストエフスキーの背中をゴーゴリは思いっきり蹴っ飛ばした。
つめんのった勢いで無事にパラグライダーに掴まったドストエフスキーは喚いた。
「な、なにをするだァーーッ！酷い！」
「震えとる場合かァーーーッッ！！！早く乗った乗った！」
ショートコントのようなやり取りを続ける二人に、綾辻の堪忍袋の緒が切れる。
「貴様も乗れェ！！」
「タコス！！」
今度は綾辻がゴーゴリの背中を蹴飛ばし、自分はキッドの足に掴まった。
その勢いで、パラグライダーは勢いよく列車から離れた。そのとたん、列車はもう一度爆散した。
怪盗キッドは、『こいつらイカレてやがる』というのを言葉でなく心で理解した。
終わり
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メイデーア - たくさんコメントすみません、下のコメント一覧に書いてありましたが、これはもう更新されないのでしょうか？ (5月2日 18時) (
レス) id: 8fc649d94d (このIDを非表示/違反報告)
メイデーア - お、おもしれぇ……！あい、私が読んだ作品でトップ3に入るぐらいの名作ですわ。綾辻様の「いや、此奴はバーボンだ」が一番ダメっすね。組織の人間の可能性を爆上がりさせてるし、なんならあの中で一番ヤバめの発言しかしてませんね。 (4月6日 11時) (レス) @page21 id: 8fc649d94d (このIDを非表示/違反報告)
丸たそ - ジョジョネタ草wwwwwww (9月16日 10時) (レス) @page21 id: b0b0b51a6f (このIDを非表示/違反報告)
ふふ - めっちゃ好き。すんごい好き。語彙力は何処かにいったけど貴方様の作品が素晴らしかったって事を伝えたい。作者様に感謝の意!!! (2023年4月24日 16時) (レス) @page16 id: bc020e7b09 (このIDを非表示/違反報告)
Hiro(プロフ) - 察した。カオスだけど面白いですね！文ストとジョジョファンの私大歓喜です！ (2022年5月28日 22時) (レス) @page21 id: 86439a7187 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：タピオカパン | 作成日時：2019年8月27日 15時
