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トントンさんと呼ばれているガーネットの瞳の男の人とは自己紹介をしていなかったので、トントンさんが改めて挨拶をしてくれた。
tn「どうも初めまして、書記長兼総統補佐のトントンって言います。こいつらが世話になっとります」
「ご丁寧にすみません、田中Aと言います。こちらこそ皆さんにはとても良くして貰っています」
お互い頭をペコペコと頭を下げながら挨拶をする。
トントンさんが、良識のある人で良かった。
ut「それで早速本題やねんけどな、Aちゃん。もういつでも帰れるみたいやねん」
sha「Aの都合さえ良ければ、急で悪いけど明日はどうかなって…」
私に提案をしたシャオさんは苦い表情を浮かべている。
「ごめんなさい、明日は外せない用事があって…。次の休みでも良いですか?」
ci「どうですか、トントンさん?」
tn「ええですよ」
用事があるのは本当だけれども、もう少しだけコネシマさんたちと一緒に居たいからって言ったら怒られるだろうか。
shp「外せない用事って何なんですか?」
「明日、実は両親の命日で…。だから墓参りに行こうかと思っていて…」
kn「…急に無理言ってすまんかったな」
「いえ、気にしないでください」
zm「なぁ、その墓参りに俺らも行ってもええ?」
ゾムさんに尋ねられ、コネシマさんたちの顔を見ると一緒に着いて行きたそうな顔をしていた。
「構いませんけど、楽しい場所ではないですよ?」
kn「楽しくなくてええよ、俺らはAのご両親にお礼が言いたいだけやねん」
sha「せやで、Aと出逢わさせてくれてありがとうって」
ut「そのお陰で僕らはAちゃんに助けられて、野垂れ死なずにここにおる」
「ありがとうございます。きっと両親も喜ぶと思います」
rbr「明日の予定は決まったな。いよいよ帰るのが本格的に近付いて来たなぁ」
ロボロさんの言葉を聞いて、現実へと引き戻された私は思わず立ち上がってしまう。
そして、コネシマさんたちの視線が一気に私に集中した。
ci「Aさん、どうしたんですか?」
「…すみません、今日は疲れたのでもう寝ますね」
「トントンさんの分の布団はいつもの場所から出して使って下さい。部屋はゾムさんたちの向かいの部屋で、ゾムさんと二人で相部屋して下さい」
kn「…ん、分かった」
shp「Aさん、晩飯食べないんですか?」
「今日は止めとくね」と答えると、私は自分の部屋に逃げた。
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