プロローグ ページ2
──その人は突然やってきた
コナン「わ!?」
江戸川コナンは身体は子供でも頭脳は大人な名探偵だ。しかしながら、彼女がやってくることは彼の天才的な頭脳でも推理していなかった。
「だーれだっ!」
朝11時、阿笠博士の家から帰る途中のことだ。
後ろから目隠しをされたコナンはその声に大層驚いた。
何故なら彼は、江戸川コナンになってから“蝶ネクタイ型変声機”を使い工藤新一として彼女と電話をしたことはあっても、コナンとして彼女と関わったことはなかったのだから。
「もう、随分と心配したのよ?世間では死亡説まで出てるじゃないの…。驚いて調べること3ヶ月、ようやく見つけたわ。ああ安心して、私が見つけたルートの情報は即座に削除しておいたから。」
ペラペラと話す“姉”に、コナンは冷や汗をかいた。
やっと目隠しを外された彼は、姉に誘導されるまま彼女の車へと乗り込んだ。
業「新一くん久しぶり〜」
運転席にいたのは彼女の旦那、つまり彼の義兄だ。
コナン「業さん!?あ、お久しぶりです…」
「さ、行こうか新一。」
コナン「え、どこに?」
「毛利探偵事務所。“コナンくん”は工藤家の遠い親戚設定なんでしょう?だったら一応挨拶しておきたいしね。せっかくの休日、業に車まで出してもらったんだから感謝してよね〜」
コナン「さいですか。」
新一は業になぜか弱い。
仲が悪いわけではなく、むしろ仲はいいのだが何故か弱いのだ。おそらく、業の誘い等を断ったことはないだろう。(ただしイタズラを除く)
まあ業と新一は、新一が6歳の時からの付き合いだ。義理ではなく本当のお兄ちゃんみたいな感じなのだろう。
業もなんだかんだ新一のこと可愛がってるし。
「にしてもドジよね〜、怪しい取引に首突っ込んでみたら背後から近づく男にやられちゃうなんて。」
コナン「悪かったな、ドジで。」
業「A、新一くんが怪しい薬飲まされる映像見た瞬間パニックになって大泣きしてたもんね〜」
「なっ…!言わないでよ泣いたとか!!」
業「だって事実じゃん?」
ニヤニヤしながらこちらを見る彼に、これ以上余計なことを言われる前に早く着けと心の中で願った。
476人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「名探偵コナン」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ミリ(プロフ) - とっても面白かったです!続きがとっても気になります!更新楽しみにしています! (2023年3月24日 16時) (レス) @page20 id: 2578b094fe (このIDを非表示/違反報告)
らな☆(プロフ) - すごく面白いです!無理しない程度で更新頑張ってください💪待ってます! (2021年12月1日 17時) (レス) id: 2533edafba (このIDを非表示/違反報告)
なのは(プロフ) - 更新楽しみです! (2019年7月19日 1時) (レス) id: 122a982782 (このIDを非表示/違反報告)
佑奈(プロフ) - ヒナさん» 同じ方いらっしゃって嬉しいです!頑張ります! (2019年7月16日 8時) (レス) id: efa29cc3f4 (このIDを非表示/違反報告)
佑奈(プロフ) - いのりさん» ありがとうございます!頑張りますね〜! (2019年7月16日 8時) (レス) id: efa29cc3f4 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:佑奈 | 作成日時:2019年7月12日 8時