日常を覗き見 ページ49
「義勇さんの髪は、長くて綺麗ですね。」
縁側に座る俺の後ろにAは寄り添い、癖で跳ねた俺の髪をやわい手で撫でた。生暖かい体温が心地よくて、もっと、とAの温度を求める。
「義勇さん…ま、まだお昼ですよ」
「Aが煽るからだ」
くるりと体の向きを変え、Aの方を向いた。
そっと腰を抱いて彼女の身体を胸の中に閉じ込めると簡単に納まる。
控えめに背中に回される小さな手は了承だと受け取って、そのまま縁側に押し倒した。
「縁側なんて、誰かに、見られ…」
「…Aの可愛い姿は誰にも見せない。俺だけだ。」
Aの顔の左右に手をつくと羽織りがぱさりと彼女を覆い隠す。少しはだけた着物の胸元から覗く白い絹のような肌が煽りたてる。
紅が絡んだ鼻と頬に接吻を落とすと更に赤みを増して、何とも言えない愛らしさが溢れる。
「もう、待てない」
Aの肌を、暴いた___
・
・
・
「はっ」
目を開くと、眩しい日が瞳を突き刺してきて重い瞼を開くことが出来なかった。
夢特有の浮遊感とぼやけが無くなり、現実であることを思い知らされた。
「(何と言う夢を……)」
夢であろうとも、Aを汚そうとした話。先程の夢を思い出し、あの先はどうなっていたのだろうと考えると、大きく反応する下半身。
「あ…義勇さん」
みっともなく腰を折りながら歩いていると、その声にびくっと肩を跳ねさせる。
Aはわりと冴えた目で、なぜか体をもじもじとさせている。そして、目を合わせない。
「どうかしたのか」
「え…っ、何も…」
そうは言いつつも、よく見るとAの頬は桃色に染められている。
少しの間、互いに無言で廊下につっ立っているとAのか細い声が聞こえた。
「あの、せ、せせ、接吻…して、ほしいです」
桃色の頬は完全に赤に代わり、くいと羽織りを引っ張られたまらず俺はAの唇を奪った。
ごり、と自身のが当たるのなんて気にせずAの身体を引き寄せて、彼女舌を吸う。
息をする間に、Aは途切れ途切れ話をする。
「ごめんなさい…私、不埒な夢を見て……」
義勇さんを利用するような真似をしてごめんなさい、と濡れた目で見つめられる。
実は俺もだ。と薄情すると、Aは「嬉しいです。」と真っ赤な顔で微笑んだ。
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にゃるす。(プロフ) - 最高でした!!細かい描写とキャラ達の心情が凄く心に刺さりました!!こんな素晴らしい作品を作ってくださり有難うございます!!! (2023年1月30日 21時) (レス) id: fbac834549 (このIDを非表示/違反報告)
Turtle(プロフ) - 色々とやばかったです、、、。゚(っ´;ω;`c)゚。 (2020年11月30日 23時) (レス) id: ae287d31c5 (このIDを非表示/違反報告)
ゆり - 最高です!義勇好きにはたまりません!最高です! (2020年8月7日 14時) (レス) id: c22bf512a4 (このIDを非表示/違反報告)
リーのアニメ部屋 - アアアアアアアアアア!!千寿郎好きだから感謝!頑張って! (2020年8月5日 3時) (レス) id: 9f28f3c3ee (このIDを非表示/違反報告)
暁明(プロフ) - 銀時さん» 読んで楽しんでくださって嬉しいです。面白いお話作り頑張りますね。 (2020年4月28日 13時) (レス) id: 14dbba7e04 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ice.11 | 作成日時:2020年3月28日 15時