拾陸 ページ16
女の体の事は胡蝶に任せるしか無い。
初潮を迎えたからかAは俺を意識して接吻をしようとしない。
「……はぁ、」
深夜に任務から帰ってくると、居間の電気が付いたままだった。消し忘れて寝たのか、と障子を開けると、俺に何かが襲ってきた。
「っは、は…」
「Aっ…!?」
Aは口から涎を垂らし、俺の唇を奪った。
腰をうねらせて、俺を押し倒し接吻をせびる。何時ぶりか、Aの後頭部を抑えて、強く口を押し付ける。
「っは、ん」
「っ、っ…」
畳にAの足の間から血が滴っている。自身の血液を見て耐えられなくなったのか。
そう頭で考えたのはそこまでで、股から血を垂らすAの姿は魅力で溢れ、独特の匂いに頭がおかしくなりそうだった。
「ん…っは」
「はぁっ」
舌を俺から滑り込ませ、唾液が溢れるくらいに絡ませる。舌先が弱いと分かり、刺激してやると徐々に力は弱まっていった。
口を合わせていると、完全に力は抜けて畳に寝転んだ。
「…大丈夫か」
「は、い…すみ、ません」
欲が満たされて眠たくなったのか、俺の膝を枕にしてAは寝た。
けれど、Aの浴衣ははだけ、股から血液が垂れている。
浴衣は未だしも、俺は綿の詰め方など知らない。胡蝶を呼ぶか。いや、任務で居なさそうだ。Aを、起こすか。それも気が悪い。
このままでは寝かせようにも布団が血だらけになってしまう。
「〜っ……」
申し訳無いが、Aの肩を叩いて声を掛ける。ぐっすりと深い眠りについていて意識を戻す気配は無い。
これは………、
無言で、棚から綿布を取り、血を拭くために紙も手に取る。
仕方無い。こうしか方法がないんだ。Aの足を広げ、血の垂れている所を拭こうとした。
核心を見ないように顔を背け、そろりそろりと手探りで紙を近づける。
「夜分遅くに失礼します!Aさんの綿布の補充に来ました。」
「あっ」
・・・。
「もう大丈夫です。では私は失礼します。」
「ああ。(何で俺は落ち込んでいるんだ。)」
綿の補充に来た神崎に事情を話し、Aを任せた。
その日、もし神崎が来ていなかったら大した知識が無いのに、俺は何をしようとしていたのだろう。
この一週間。
思春期を迎え、Aにこれから避けられ続けるのだろうかと絶望していたが、時間が経てばまた、接吻交わすようになった。
だが、俺とAが出会って二年。嵐がやって来た。
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
- 健康運: ★★★★★
- 全体運: ★★★☆☆
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西 - この方角に福があるはずです
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にゃるす。(プロフ) - 最高でした!!細かい描写とキャラ達の心情が凄く心に刺さりました!!こんな素晴らしい作品を作ってくださり有難うございます!!! (2023年1月30日 21時) (レス) id: fbac834549 (このIDを非表示/違反報告)
Turtle(プロフ) - 色々とやばかったです、、、。゚(っ´;ω;`c)゚。 (2020年11月30日 23時) (レス) id: ae287d31c5 (このIDを非表示/違反報告)
ゆり - 最高です!義勇好きにはたまりません!最高です! (2020年8月7日 14時) (レス) id: c22bf512a4 (このIDを非表示/違反報告)
リーのアニメ部屋 - アアアアアアアアアア!!千寿郎好きだから感謝!頑張って! (2020年8月5日 3時) (レス) id: 9f28f3c3ee (このIDを非表示/違反報告)
暁明(プロフ) - 銀時さん» 読んで楽しんでくださって嬉しいです。面白いお話作り頑張りますね。 (2020年4月28日 13時) (レス) id: 14dbba7e04 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ice.11 | 作成日時:2020年3月28日 15時