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最悪だ。でも、過ぎたのが一駅だけでよかった。

「俺ここで降りるわ!」

「え、あ!俺も降りる!!」

「・・・え、なんで?」

俺が立ち上がると同時に、涼も立ち上がった。

涼の最寄駅はまだ少し先のはずだ。

「ちょっとここに用があって!・・あの、漫画の新刊がないかなーって!ここ本屋が近くにあるからさー」

「・・あ、そっか」

気にも留めずに俺たちは電車を降りた。

俺は反対の駅のホームに、涼は改札を出て本屋にそれぞれ向かった。




「・・・誰もいない」

夜が遅いからか、駅には人が全く見当たらない。電車自体が今行ったばかりなのかもしれない。

仕方なくホームで待つことにした。調べると7分後に来るらしい。


・・喉が渇いた。自販機で何か買おうかな。

自販機まで歩き、財布を出した。

「・・・え、無い」

所持金はたったの100円だった。

「・・・買えるのねーし」

諦めようと、踵を返したそのときだった。




「・・・何がいーの?」

聞き覚えのある声に、再び振り返った。

その人は自分のお茶を買うと、もう一度200円を自販機に入れた。

「選べよ」

「・・え?何で?」

「いーから」

「え、いや、でも」

「あー!もう俺が選ぶから!!」

そう言って涼は、さっきと同じお茶のボタンを押した。

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MIMU(プロフ) - ぜんさん» ありがとうございます!頻度は少ないかもしれませんがこっそり更新していきます、、よろしくお願いします! (2019年10月6日 12時) (レス) id: c9abf7bb83 (このIDを非表示/違反報告)
ぜん - めっちゃ面白いです…!どこかの恋愛小説より面白いです!続きが楽しみです。これからも頑張って下さい! (2019年9月29日 9時) (レス) id: 94ed2a9255 (このIDを非表示/違反報告)
MIMU(プロフ) - あっちゃんさんさん» コメントありがとうございます!本出してみたいですね・・読んでいただけて嬉しいです! (2019年8月22日 10時) (レス) id: cd16da8080 (このIDを非表示/違反報告)
あっちゃんさん(プロフ) - 久々に小説らしい小説を読んだ気がする……ガチで本出してそう。ちょー好みだわ。 (2019年8月19日 23時) (レス) id: 9c25d881f6 (このIDを非表示/違反報告)
MIMU(プロフ) - たぴおかさん» あ、あ、ありがとうございます!!頻度は高くないですが頑張ります!! (2019年8月13日 16時) (レス) id: c9abf7bb83 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:MIMU | 作成日時:2019年7月30日 18時

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