検索窓
今日:28 hit、昨日:4 hit、合計:88,509 hit

. ページ3

No side





「じゃあ、一本、いる?」



「え、ほんとにいいの?」



「別にええで、いくらでも買えばええんやし」



「じゃあお構いなく」



そう言って差し出した煙草を一本取る。ライターを手渡し火をつける様指示する。



「そういえば、吸ったことないんやろ、火ぃつけるときに思いっきし息吸って。そしたら火ぃつくから。」



「ご丁寧にありがと」



説明した後すぐに実行する姿を見て似合ってるな、と思う。でも夜に走っていたと言うことは運動しているのだろうしあまり勧める気は起きなかった。



カチ、とライターの火がつくと上手く息を吸えたようで見事先端に火がついていた。
おぉ、うまいやん、と褒めるとすぐさま口を離し噎せていた。まぁせやろな、これ十ミリやし。



人が吸っていると吸いたくなる質の為自分の煙草にも火をつける。
ふぅ、と煙を吐くとなんでそんなことできるん?といった顔をしていた。



「お姉さんすごい、よくこんなの吸えるね」



ゴホゴホと言いながら褒められているんだか分からない言葉を投げられる。



「まぁこれそこそこ重いやつやし、火ちゃんと着いたんならええんやない?」



笑いながら言うとむぅ、とした顔をされる。



「ねえお姉さん、名前教えてよ。俺、角名倫太郎。高二」


ちゃっかりあなたやったちゃいましたね、という顔をしながら言うと一瞬びっくりしたような顔をしたものの直ぐに自分の名前を口に出す。



「私は北A。同い年や。」



「オッホホ、Aちゃん犯罪じゃん」



「すぐに名前呼びかいな…角名くんも同罪やで」



「そうだね」



ただ楽しく会話をしていたが北、という苗字に引っかかっていた。北さんに妹…?聞いた事すらないし北なんて苗字いくらでもいるだろ、と考える。
しかし彼女の顔がかなり自分のよく知る主将と似ているのだ。

.→←.



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (102 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
400人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

ヤナ - ヤバすぎ、、、、倫ちゃんがタバコとか、、、、想像するだけでにやけてまう、、、、 (2021年4月8日 17時) (レス) id: 4f2b53094b (このIDを非表示/違反報告)
- 初めまして、コメント失礼します!夢主ちゃん惚れました(((更新楽しみに待ってます!応援してます!!! (2020年12月20日 3時) (レス) id: f55a523df1 (このIDを非表示/違反報告)
- 神作品降臨ですわ....ありがとうございます!!! (2020年12月19日 19時) (レス) id: 98cd497361 (このIDを非表示/違反報告)
ナツカぬ - めちゃくそ面白いです!更新頑張って下さい! (2020年12月19日 10時) (レス) id: 00b7d99141 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:とうか | 作成日時:2020年11月15日 4時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。