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過去
No side
北 A 小学五年生。進級から夏休み前のこと。
Aはかなり前から学校というものにまともに行ったことがなかった。それも理由はいじめ。
初めは少しからかわれた程度だったと思う。理由は髪が白いから。兄妹揃って全体的に綺麗な柔らかい白い毛に少しだけ黒い部分がある。
兄はそこまで何も言われなかった。幼い頃からの威圧感からなのか、男同士特有の何か。そのお陰で特に気にされること無く過ごしていた。
しかしAは違った。小学生の女の子はマジョリティが絶対。マイノリティは排除。自分、もしくは自分達の仲間と違うものは全て“変なもの”だった。
「ねぇ、Aちゃん、どうして髪の毛白いのー？」
「わ、わかんない…生まれた時からこんなだから…」
「なにそれ！変なのー！ねぇ、みて、Aちゃん、変じゃない？」
「ほんとだ！どうして？」
この頃の彼女は今では考えられないほど内向的な性格で、自分の感情を表に出すのが苦手で恥ずかしがり屋な子供だった。
飽きる程したこの会話も、大体は初めて見るものに対する好奇心からだった。ここから会話が広がることも無いし、やめて、と声を上げる勇気もなく一人傷心するだけだった。
しかし、小学四年生頃からそれが好奇心から嫌悪感や嘲笑に変わっていく。
「ねぇ、Aちゃん、なんで髪の毛変な色なの？｣
変な色。明らかに悪意を含んだその言葉にさすがのAも頭に来た。今まで全てこの言葉はスルーしてきたが、我慢の限界だった。ついに言い返したのだ。
「変な色って何？」
「いやだからさ、聞こえなかった？おばあちゃんみたいな白くて変な色。染めてるの？気持ち悪い！」
明らかに自分を侮辱する気しかない相手に屈服する以外無かった。勇気を振り絞って出た一言をこんなにも簡単にへし折られてしまうのか。当時の彼女には理由が分からなかったが、涙が落ちる。
今考えればそれは悔しさから来るものだったのだろう。
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ヤナ - ヤバすぎ､､､､倫ちゃんがタバコとか､､､､想像するだけでにやけてまう､､､､ (2021年4月8日 17時) (
レス) id: 4f2b53094b (このIDを非表示/違反報告)
煙 - 初めまして、コメント失礼します！夢主ちゃん惚れました(((更新楽しみに待ってます！応援してます！！！ (2020年12月20日 3時) (レス) id: f55a523df1 (このIDを非表示/違反報告)
柊 - 神作品降臨ですわ....ありがとうございます！!! (2020年12月19日 19時) (レス) id: 98cd497361 (このIDを非表示/違反報告)
ナツカぬ - めちゃくそ面白いです！更新頑張って下さい！ (2020年12月19日 10時) (レス) id: 00b7d99141 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：とうか | 作成日時：2020年11月15日 4時
