人物紹介、、、 ページ3
中に入ると、一部の隙も無いようなメイド服の女性がにこりともせずに、背筋を伸ばしたまま、
大きな大広間に案内してくれた。
部屋は大きいのに、まあ、声が届かないのもなんだから、真ん中に、しっかりした造りのテーブルが
ポツンと置かれている。
椅子はしっかりしていて、クッションもよく、座り心地も良さそうだけれど、僕ら秘書はご主人さま
の斜め後ろにたたされ、勿論、テーブルに置かれた美味しそうなご馳走にもありつけない。
既に、6人の他の議員の方は到着され、僕達が一番後だったようだ。
他の秘書の方々はそうそうたる顔ぶれで、自分みたいな若造が来るところでは無かったと、後悔する。
「おい、テツ、、お前、いつも、遅いのな、、下から数えた方が早い若造のくせに生意気な、、」
若い国会議員の中でも、ボス的存在のYGが踏ん反り返りながら、自分の顎を触る。
叩き上げで、ここに来てやっと、首相に成れたかと思いきや、繋ぎに使われ、発言権を官僚に奪われ
た挙句、操り人形のまま、首相を辞任した。
口癖は「もう、疲れた。」
TH「ごめんごめん、、道混んじゃって、、」
「どうやって、こんな田舎道で混むねん。いい加減にせえよ。」
THと同期のJIが突っ込む。
大阪、激戦区で常に一位を保持。
優しそうで、誠実そうと、女性、男性、問わず人気。
その演説力に定評あり。
「まあまあ、今に始まった事ではないですよ。この方は、、いつもふざけた事ばっかり言って、、」
THと負けず劣らず、綺麗な顔でいうJK。
ここでは、一番の年下だが、毎回、断トツ一位当選のJK。
年下と言えど侮れない。
政界では何位当選かで発言力も違うのだ。
「ひゃっひゃっひゃっ、、まあ、激戦区をいつも一位当選のテツなんだから、許してやったら?」
最長老のNGが声を掛ける。
田舎の一人区ではあるが、負け知らず。
昔は男前として、名を馳せ、今も、熟女をとりこにしているNG。
勿論、東大卒。
工学部を出ており、秀才として名高い。
大臣経験者だ。
「もう、良いですか?始めますよ。」
この会の発起人NJ。
世界的天才であり、医師免許、弁護士免許も持つ。
中堅ではあるが、その抜群の知識力で、大臣を歴任し、次の首相とも言われている。
頭の回転は良いが、たまに、色んなものを破壊する。
今、コップを置いたら、コップの底が砕けた。
何かの手品だろうか、、
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作者名:sumiko | 作成日時:2022年7月12日 17時