王と騎士とお姫様【月永レオ】 (ページ20)

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王様と画面の中のページ20

ピロン♪
真っ暗な部屋の中に、ひとつの明かりが灯る。

光に手を伸ばせば、四角く固い感触。
俺のスマホか。

明るさに目がなれず、細めながらにらめっこをすれば、スマホが光った理由は愛しの妹からのメッセージ。

＜今日はね友達と出かけてくるの。お兄ちゃんのお友達も出るライブだよ＞

バツが悪そうな声を出す妹が出かけたのはそのすぐ後だった。

そんな妹が何を送ってきたのか、気にならない兄ちゃんは居ないと俺は思う。

未だに明るさになれず、不器用に画面を開きメッセージを確認すれば、動画と妹からのひと言。

「なんだ…これ」

動画の再生ボタンをタップすれば、俺の記憶の中では居ない奴らが画面の中で歌って踊っている。

見覚えのある奴は何人かいるけど、赤髪の奴と真ん中で歌うこの女は知らない。

"俺の"Knightsが変わり始めている事なんて、あからさまだった。

愛しい妹からの一言は、お兄ちゃんも一緒にいるのを見たかったな…というもの。

「…クソっ！！！」

忌まわしいとも言える記憶がフッと頭を過り、思わずスマホを壁に投げつける。

衝撃でスマホの画面は消え、俺の部屋はまた真っ暗に逆戻り。

当たりを見回せば、部屋はかなり散らかっていた。

バラバラに撒き散らされた、楽譜。
破けていたり、殴り書きされていたり、途中で作るのをやめたやつだってあった。

ただひとつ、あの時からずっと綺麗なままの楽譜。
それだけは丁寧にクリップで束ねられ、机の上にポツンとある。

ピロン♪
部屋の隅に放り投げたスマホが、また俺の部屋に明かりを灯す。

今度は一体誰なんだよ。俺は暇じゃないんだ。
俺は壊れたんだ。

歩くのも億劫になってしまった体を起こしてそれを拾い、再び慣れない手つきで、殆ど流れ作業のようにメッセージ画面を開けば

"そろそろ、あんたも学校に来なよ。"

その1文だけが送られてきた。

「セナ…？」

さっき、画面の中で歌って踊っていた、俺の___

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あは！やっと！やっと！
病み病みシーンからだけど一番重要な人出せた！やっと！！！

なんやこれ！嬉しい！！

これから捏造パーリーナイ！が始まります( ﹡･ᴗ･ )

は？Knightsのストーリーこんなんじゃないんだけど？は受け付けれませんすみません許してください；；

では、これからもよろしくお願いします！