クリーム色の青春【菅原孝支】 (ページ1)

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1.片思いのおわりページ1

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私の好きな人は、同じバレー部。
そして、去年先輩たちが引退してからは
“副主将”という肩書きまでお揃いになった。
1年生の頃から、ずっと……思い続けてきた。
好きで、好きで、仲のいい何でも話せる友達でいられることが私の支えだったのに。

「俺、彼女出来たんだ」

キャプテンの結と一緒に主将・副主将会議に出席したすぐ後に
菅原に呼び止められてそう伝えられた。
野々村さんは、菅原と同じクラスの子。
昨日、告白されたんだって……。

「結、やめてよ。顔に出てたから」

一緒に報告を聞いていた私の思いを知っている結が
私よりも悲しそうな表情でうつむいているから
涙もひっこんでしまった。

「だって…だって…Aは…ずっと菅原のことっ…」
「ちょっと！声大きいって！」

結も同じく、長い間澤村に片思いしている。
優しくて一途な結だから、私の気持ちが痛いほどわかるのだろう。

「絶対、Aの方が菅原のこと好きだし、ずっと思ってるのに…他の人に取られちゃうなんて、切な過ぎるよ…」

余りにも感極まったのか
らしくないことを言うから何故か私が頭を撫でて優しくなだめた。

「取るとか取られるとかじゃないんだよ…私がいけないの。告白しなかったから。
結も後悔しないように早く澤村に告白するんだよ」