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満たされる ページ28

岡村 「じゃあ、わしらはここで」




福井 「あー・・俺らもこっちだから」




大坪 「俺と春花もこっちだ。気をつけて帰れよ」




・・そういうと




皆手をひらひらと振ってそれぞれに帰って行った。




今度休みが合う日に皆でBBQする事も決まった。




ずっとどう皆に接しようかと考えていた。




でも・・




春花達のおかげで・・




皆の優しい気持ちのおかげで・・




私はすっと皆の輪の中に入って行く事が出来た。




きっと色々聞きたいんだろう。




でも・・




私の事を聞いてくることは絶対にしなかった。




福ちゃんが・・




福井 「もういいのか?」




そう聞いてきただけ。





you 「うん・・あのね・・「いいよ」」





福井 「もっと時間が経ってさ、あの頃はさぁ・・なんて話が出来るまで。
それまでこうやって皆で会って、酒飲んで、くだらない話ししてさぁ・・
腹の底から笑えりゃいい・・だろ?」





・・福ちゃん




you 「・・うん」




それで終わった。




皆の後ろ姿を見送りながら思い出して・・




また泣けた。





宮地 「・・ったく。お前はまた・・一体どんだけ泣きゃ気が済むんだよ」




隣には宮地がいる。




you 「わかんない・・」




そんな私の頭にそっと手を置いた宮地は・・




宮地 「さて・・帰るか」




その手で・・




静かに私の手を握った。




ドキッと心臓が音を立てる。




この音は・・




フラッシュバックが起こるとか・・




怖いとかじゃないドキドキ__




宮地 「泣いたり赤い顔したり忙しいなぁ・・お前は」




それだけ言うと・・




黙って私の手を引いて歩き始めた。




ただ宮地に手を引かれ歩く夜道・・




宮地 「お前・・今どこに住んでんだ?」




そうか・・




そう言う話しまだ全然してなかったっけ。




you 「今は通勤時間も考慮して○○の近くのマンションにいるの」




宮地 「○○か・・俺んちもそっち方面だ・・少し歩くけど良いか?」




頷いた私を見て・・




宮地はまた黙って私の手をぎゅっと握った。




明日は土曜日・・




you 「宮地・・明日も練習?」




宮地を見上げると・・




チラリとこちらを見た宮地は・・




宮地 「明日は午後からだ。心配すんな」




そう言っただけ。




何も話さなくても・・




こうして手を繋いでいるだけで・・




今まで空っぽだった体の中が・・




満たされていくのが分かった。

まだいたい(宮地side)→←今を感じる



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ハル - 久しぶりに読んでも泣けました。asakoさんの紡ぐ物語はホントに素晴らしいです。ありがとうございました! (2019年12月19日 16時) (レス) id: 514c365f9c (このIDを非表示/違反報告)
asako(プロフ) - cocoさん» cocoさん、コメありがとうございます(*^_^*)そう言って頂けると作者は本当に嬉しいです。励みになります! (2015年5月8日 9時) (レス) id: 92c12475fe (このIDを非表示/違反報告)
asako(プロフ) - るなさん» るなさん、コメありがとうございます(*^_^*)少しでも心に残る作品に仕上がっていたのなら嬉しいです! (2015年5月8日 9時) (レス) id: 92c12475fe (このIDを非表示/違反報告)
coco - とても面白かったです!!!感動しました(泣) (2015年5月8日 6時) (レス) id: a809835030 (このIDを非表示/違反報告)
るな(プロフ) - すごく、すごくよかったです(泣)もうほんと読みながら涙出てきました!!(泣)とっても面白かったです!!!!ありがとうございます!これからも頑張ってください応援してます!(*`・ω・´) (2015年3月14日 8時) (レス) id: 95a0cc4dfe (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:asako | 作成日時:2014年8月28日 22時

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