【歌い手】シェアハウスにはまさかの憧れの歌い手様が【逆ハー?】 (ページ12)

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さ「A、大好きやで」

お菓子も作り終わり、3人でリビングに持っていこうとしたら、突然耳元で囁かれた。
その声はいつもとは違い、大人っぽく、憂いを帯びた声だった。
だから、聞き慣れているはずの「大好き」という言葉に顔が赤くなってしまった。
すると、横からクスクスと笑う声が聞こえてきた。

坂「ふふ、なんで照れとん？wA可愛いなぁ」

そう言った坂たんは、いつもと変わらない顔で笑っていたので、少しホッとすると、ぽんと頭に手を置かれた。
「安心しいや、誰にも聞こえとらん」と言った彼はまたいつもとは違う、大人びた雰囲気で戸惑ってしまった。

暫く二人でキッチンに居たものだから、先に行っていたセンラさんが何かあったのかと、心配して戻ってきてくれた。

坂「あ、センラ！大丈夫やで！ちょっとお話してだけやから！」

セ「はぁ…ほら、早く行きますよ？みんなもう待ってはるんですから…」

坂たんをグイグイ押していったセンラさん。
それに続き、私も二人のあとをついていく。

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ま「ん、美味しいです！」

luz「Aちゃん料理うまいんやな～」

『センラさんと坂たんのおかげだよ、二人ともありがとう！』

セ「気にせんといてください。また作りましょか」

坂「ええよ、俺も楽しかったで！」

みんなからも絶賛されて、また作る約束もした。
坂たんも変わった様子はあれから無かったし、次はみんなで作りたいな～、なんて。

【僕、Aちゃんを嫁にしたいですわ～】
【センラ何言っとるん？Aは俺がもらうんや！】
【そうはさせない！Aはわしが貰う！】
【3人とも煩いです。静かにしないとナチュラルサイコパスへの生贄にしますよ？】
【ゴメンナサイ】

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あ、呼び方変わったの気づきました？
3話の終わりあるじゃないですか。その後みんなから敬語禁止令と、友達になる令が課せられて、そんな呼び方になったって感じです。
By総兎