無性別な僕は幽霊メンバーだと言われてます。

8話 ページ9

ﾋﾟﾝﾎﾟｰﾝ


『あ......はーい...？』

？「俺でーす」

『......！今開けるっ...！』

ｶﾞﾁｬｯと扉を開けると1人の小柄な男の人が立っていた。

背は僕より高いけど男の人の中ではだいぶ低いらしい。

彼が“緑のたぬき”こと“うらたぬき”だ。僕はうらたんって呼んでいる。


浦「さっ、何作ろうかな〜」

『毎日ごめんｗ』

浦「俺が作らないとAちゃん、食べないでしょ」

『......ごもっともです...。』




＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿

僕はうらたんにご飯を作ってもらっている間、“赤い犬”こと“あほの坂田。”(僕はさかたんって呼んでる。)にLIN○の返信をした。


A夜は多分暇!!

赤い犬今は......?

A今は人きてるから暇じゃないかな......?

赤い犬え、人って誰。ずるっ

Aうらたんだけど......w

赤い犬まぁた?!うらさんだけずるい!!

Aご飯作ってくれてるからw

赤い犬俺会ったことないやん!!

Aだってまだ俺学生だもん。ネットで知り合った人には会いに行っちゃだめなんだもん。

赤い犬うらさんおるからええやん!

Aいや、俺は会いたいけどさ?

赤い犬うん...?


僕が“うらたんがだめって言うから”と打とうとした時。

ﾊﾞｯとスマホが消えた。


え、どこ？！


上を見ると。


浦「......。」

うらたんが何かを打ち込んでいた。

ｼｭﾎﾟﾝｯとメッセージが送信された音がした。

スマホが返ってきて読むと


『“お前には会わせない、危険。”......？』


赤い犬なっ......!うらさんやろ!!

浦「ぜってぇに会うなよ？」


うらたんの目がギラッと光る。


『ﾊｲｯ......。』

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