【ハイキュー】青春の果て (ページ9)

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第七話ページ9

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ｼﾞｬｰｯ

ｷｭｯ

『“コンクリート出身日向翔陽影山飛雄”』

『『！！』』

『次は、勝つ。』

『『……！！』』

『絶対同じ舞台まで行ってみせます！！！』

『絶対及川さんより上手いって言わせます！！』

さっきの牛島さんの言葉がフラッシュバックする。

『次は、勝つ。』

俺はセッターとして牛島さんに認められたのだろうか。

いや、そんなこと考えるだけむだか。

誰がなんと言おうと

俺は上だけを目指して

勝って勝って勝ち進んで

誰よりも長くコートに立つ。

ﾄﾞﾝｯ

肩らへんに突然感じた衝撃

「あ、すみません…！！」

女の人の声

きっとボーッと歩いていたのだろう。

出会い頭にぶつかってしまったみたいだ。

「あ、全然…」

こっちこそ、すみませんと言おうとした時

バチっと目があった。

すげーキレイな人

それが第一印象だった。

女の人なんてほとんど同じに見える。

清水先輩は美人ってことは分かるけど。

知らない人に対してそう感じたのは、初めてだった。

「あ…カゲヤマ……」

「え、あ、うす。」

突然名前を呼ばれて動揺してしまった。

ダッフルコートの下に見えた白鳥沢の制服

今の試合を応援していたなら、俺を知っていても不思議じゃない。

「あっ……あの、えーーと、さっきの試合、すごかったです。」

「あ、…えと、、あざす。」

きっと、この人も動揺して思わず出てしまったんだろう。

どもりまくったその言葉に、こっちもぎこちなく返した。

「あ、えと、そのぶつかっちゃってすみませんでした！じゃあ！」

そう言い残して、行ってしまった。

「おい！！影山ぁ！！
表彰式始まるから早く来いって大地さんが言ってたぞっ……って、どうした？？」

「うるせぇ日向ボケ、今行こうとしてたんだよ」

「何ですか、バテ山くん！せっかく呼びにきてやったのに！」

「そのバテ山くんヤメロ！！」

動揺してか数秒見つめられたそのキレイな瞳が

頭の片隅にこびりついた気がした。

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