4人は神様！？ 13

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増田「雄々オオオ―――！！！」



貴久は目の前に稲光を発生させ、その閃光で先代さんの視界を奪った


瞬時に、彼女に接近する




「・・・貴久！！」



行っては駄目！



直感的に、本能的に、私は危機を察してた



だけどそれを貴久に伝える時間はなかった




先代さんの背中の闇から、人の手を模った真っ黒な腕が何本も伸びてきて、貴久を押し返した



増田「・・・ッ！！」


闇の腕は貴久を地面に叩きつけると、そのまま地面を抉りながら後方へ押し、巨大な岩に彼の体をぶつけた


増田「が・・・は・・・ッ！」


その衝撃は、岩に亀裂が入るほどだった


加藤「まっすー！！」


シゲアキは闇の腕に矢を放った


矢は炎を纏い、闇の腕を次々と貫いて打ち消していく






加藤「ぐ・・・あああ―――！！！」



突如聞こえた、シゲアキの悲痛な声


彼に目を向けた時に見えたのは、彼の背中から噴き出る赤銀だった




先代さんの背中の闇から漆黒の鎌が伸びており、シゲアキの背中を肩から腰辺りまで斬り裂いていた



「シゲアキ―――！！」


シゲアキは前のめりになり、そのまま地面に倒れ込む


後ろの方でも、どさり、と音がした


振り返ると、貴久が砕けて小さくなった岩に凭れるようにして座り込み、ぐったりしている


「貴久・・・！」




ここまで・・・圧倒的だなんて・・・




もう・・・先代さんに対抗する手段はないの・・・？




先代「次は貴様だ、A」



先代さんは赤い瞳を、真っ直ぐ私に向けている









無意識のうちに、体が震えていた





私の心が、恐怖で埋め尽くされる

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