4人は神様！？ 13

act27-8 ページ45

安心して胸を撫で下ろす


しかし私を睨みつける先代さんの眼光を目にし、すぐに気を引き締めた



先代「Aか・・・、一体何なんだ！？貴様の能力は！」

「・・・・・」


私は先代さんに歩み寄った


彼女の注意を引き付けて、慶一郎に攻撃のチャンスを作るため


手越「A！下がって！」

「祐也・・・、私は大丈夫だから」

先代「そう言ったことを・・・後悔させてやるよ！」


2本の巨大な腕が動き出す




―――――直前、右側の巨大な腕に慶一郎の蛇が巻き付いた



先代「この程度で・・・私を止めるつもりか？」


先代さんは蛇を睨みつけた



・・・蛇を破壊されては、慶一郎の捨て身の攻撃が無駄になってしまう・・・！



何かを考えるより先に、私の足は、体は、動き出していた



先代さんに跳びかかるようにして、彼女の体を押さえる


先代「！？」

手越「A！？何を・・・！？」


私は力の限り先代さんを押さえつけた


彼女の視線が私に向く





次の瞬間、蛇が巻きついていた巨大な右腕にひびが入り、爆破するように粉々に砕けた


先代「何！？」

小山「A！逃げろ！」


私はすぐさま先代さんから離れた


だが先代さんは私を逃がすまいと、巨大な左腕を伸ばしてくる






その時、その腕に突風、雷、水、炎が同時に命中した


先代さんと距離を取って周囲を見回すと、NEWSの4人が渾身の力で能力を放っていた


「皆・・・、ありがとう」

増田「A・・・っ、俺達の後ろに・・・！」


言われた通り、私は彼らの後方に下がった



少しずつ、能力の威力が上がっていくのが分かる



4人の「はあっ！！」という力の籠った声と共に、威力が更に上昇した能力が巨大な左腕を押し返す


NEWSの攻撃を受け、その腕に亀裂が入り、激しい音と共に根元から砕け、地面に落ちた






先代さんの肩から離れた2本の巨大な骨の腕は、やがて砂に変化し、消滅した

act27-9→←act27-7 2

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す