act27-5 2 ページ40
「シゲアキ！しっかりして！」
加藤「・・・ッ！・・・ぅぅ・・・」
彼の体を揺すると、小さな呻き声が発せられた
腕の痛みに耐えて立ち上がり、慶一郎に駆け寄る
「慶一郎！」
小山「A・・・、ごめん、防ぎきれなかった・・・」
慶一郎の左腕は血で真っ赤に染まっていた
恐怖が体中を駆け巡る
たった一撃、それなのに二人が受けたダメージは大きかった
攻撃力が・・・桁違いだ・・・
手越「はあッ！！」
祐也は突風を放ち、先代さんにぶつけた
だけど先代さんは、微動だにしない
先代「この程度か？」
増田「まさか」
いつの間にか、貴久は先代さんの頭上にいた
2本の剣を彼女に突きつけると、電撃が落雷の如く放たれる
先代さんが笑ったような気がした
刹那、巨大な腕が彼女の頭上で手を広げ、貴久の攻撃を受け止めた
増田「な・・・！？」
貴久の強力な雷ですら、傷がつかない
腕はそのまま頭上にいた貴久を掴み、遠くへ放り投げた
手越「まっすー！」
先代「他人の心配をしている場合か？」
もう一本の巨大な腕が祐也を鷲掴みにし、握り潰そうと力を入れる
手越「が・・・あ・・・！」
「祐也―――――！！！」
祐也は何とか風で抵抗するが、無駄だった
突如、祐也を掴む骨の手が黒く輝きだした
次には、そこから漆黒の闇が吹き出し、祐也の体を蝕む
手越「うああああ―――――！！！！」
闇に包まれた祐也は、苦しみでもがいていた
小山「手越・・・ッ！」
加藤「くっ・・・！」
増田「手越！！」
3人は一斉に先代さんに向かって駆け出した
先代さんは3人を一瞥すると、闇を纏った強風を自分を中心に放ってきた
「・・・・・ッ！」
まるで衝撃波を受けたかのように、体に何かがぶつかる感覚がする
前に進むことはおろか、目を開けることも出来ない
3人も闇の風を受け、動きが止まっていた
耐えるだけで精一杯だ・・・
手越「うあ・・・ぁぁ・・・」
このままじゃ・・・祐也が・・・
「祐也・・・」
私は腕で風を覆いながら、風に逆らって足を進めた
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 48人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ファンタジー」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
天照(プロフ) - masugayaさん» ありがとうございます！凄く嬉しいです！毎日楽しみにしていただいて、光栄な限りです。最後までドキドキをお届けで出来るよう頑張ります。これからも応援していただければ、作者が泣いて喜びます。 (2018年10月31日 20時) (
レス) id: e770dcdb6d (このIDを非表示/違反報告)
masugaya(プロフ) - ラストスパートですね...！陰ながら一喜一憂して見させていただいてます！毎日楽しみです。頑張ってください、！ (2018年10月30日 23時) (レス) id: 35db361755 (このIDを非表示/違反報告)
天照(プロフ) - カナンさん» 感想ありがとうございます！凄く嬉しいです！様々な謎が次々と明らかになり、驚いて下さるのは私が期待したリアクションだったりします。最終決戦間近、主人公もアホテラスも頑張ります。 (2018年10月28日 19時) (レス) id: e770dcdb6d (このIDを非表示/違反報告)
カナン - キセキがお母さんということや、NEWSが元人間というのにびっくりしました！夢主にはとても頑張って欲しいです！ (2018年10月27日 22時) (レス) id: de1e2b87c0 (このIDを非表示/違反報告)
天照(プロフ) - はーみゃんさん» 非常に長い小説を最初から・・・、とても嬉しいです！感謝感激です！ありがとうございます！新たな発見があったり、これが伏線だったのかな、と気付いていただければ光栄です。何度も読みたくなると思っていただけるとこれほど嬉しいことはありません。 (2018年10月24日 19時) (レス) id: e770dcdb6d (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：天照 | 作成日時：2018年10月14日 18時
