4人は神様！？ 13

act26-11 ページ23

キセキ「・・・ああ、A・・・、やっぱり・・・貴女だったのね・・・」



キセキさんは泣きじゃくる私の頭に手を置き、そっと撫でた


キセキ「名前を聞いた時に・・・もしかしてって思ったけど・・・、こんなに大きくなっていたなんて・・・」


私の成長に喜んでいるように、キセキさんは嬉しそうな、安心したような笑顔を浮かべている




「ううっ・・・！お母さん・・・！お母さん・・・！！」

キセキ「本当に・・・成長したのね、嬉しいわ・・・」

「お母さんの・・・おかげだよ、お母さんとの思い出があるから、私はいつだって元気でいられた・・・」

キセキ「・・・母親らしいこと、ほとんどしてあげられなくてごめんね」

「そんなことないよ・・・、小さい頃にお母さんといろんなことをしたの、覚えてるよ・・・」

キセキ「A・・・」

「手を繋いで、一緒に家まで帰ったよね・・・」

キセキ「Aったら、私の手を引いて先を走るんだもの、付いていくので精一杯だったわ」

「えへへ・・・、ごめんね、でも、お母さんも嬉しそうだったよ？」

キセキ「そうね、貴女の楽しそうな笑顔を見ると、私も嬉しかったから」

「私が怪我をしたら、涙を拭って、手当てしてくれた・・・、お母さんが頭を撫でてくれたら、魔法みたいに不安が吹き飛んで心が落ち着いた」

キセキ「・・・あのね、私もAと一緒にいると、いつも元気になれたのよ」

「え・・・？私、何も・・・」

キセキ「そんなことないわ、貴女の笑顔は、いつだって私に元気をくれた、貴女が笑ってくれることが、何よりも幸せだったわ」


私の頭を撫でながら、キセキさんは嬉しそうに話を続ける

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