4人は神様！？ 13

act26-9 ページ20

〜小山side〜



だいぶ、怪我の痛みが引いてきた


玄武は回復力が高いから、傷の治りが早い


それでもここまで回復するのに結構時間がかかったし、まだ全快はしていない


もうしばらくは・・・戦闘は避けた方がいいかもな・・・








手越「慶ちゃーん！！」



小山「！！手越！！」



声がした方を向くと、手越がこちらに駆け寄ってきていた


満身創痍の体とは思えないほど、軽快な足取りだ



手越の姿を見て、心底安心した


小山「手越・・・！良かった・・・！」

手越「慶ちゃんも戦ってたんだね」

小山「うん、手越も・・・」


体中の怪我を見れば一目瞭然だけど、壮絶な戦いだったんだろうな・・・


小山「ほんとに・・・良かった、他の皆も、きっと無事だよね？」

手越「当然だろ！早く皆を探そう！」

小山「応！」



今どこを歩いているのか分からないし、皆がどこにいるのかも分からない



なのに俺達は自然と足を進めていた








手越「それにしても・・・酷いな」

小山「え？」

手越「地界の建物が・・・ほとんど壊されてる」

小山「・・・先代は地界だろうと、何でも破壊するつもりなんだ」


先代の思考は到底理解出来ない


だけど、皆を傷つけ、苦しめることは許せない


一刻も早く、止めないと・・・！








小山「・・・あれ？」





遠くの方に、人影が見えた気がした


ずっと誰にも会わなかったから、気になって近づいた


手越も俺に続いて駆け出す





小山「・・・・・！！」




胸が高鳴り、蓄積した疲労やダメージを忘れるほどの嬉しさが体中を巡った





手越「まっすー！！シゲー！！」



手越が前を歩く二人に向け、大きく手を振る




まっすーとシゲは俺達に気付き、目を見開いた後、俺達の元に向かってきた


俺と手越も二人に向かって走る




増田「手越！小山！」

小山「良かった・・・！二人が無事で・・・」

加藤「NEWS全員・・・揃ったな」

手越「行こう！Aとキセキが待ってる！」


手越の言葉に、俺達は力強く頷いた






小山「えっと・・・、どこに向かってるの？」

加藤「とりあえず宮殿を目指してはいるんだけど・・・」

増田「・・・はっきり言って適当に進んでる、ここがどこなのかさっぱり分からねえし」

手越「じっとしてるよりはいいさ！とにかく歩こう！」



こんな調子だけど、不安は一切感じていない






俺達はほぼ直感を頼りに、Aや先代がいるであろう宮殿を目指した

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