act26-5 ページ14
「・・・・・」
感情や思考が止まってしまっているかのように、頭が真っ白になっている
呆然としていた私の頭を、サダメさんはポンポンと優しく叩いた
もう手に力を入れることすら、辛そうだった
サダメ「貴女は優しい子ね、A、彼らのために、ここまで心を動かせるんだもの」
「私は・・・皆が大好きだから・・・」
サダメ「なら、受け入れてあげてね、彼らが何者であっても」
「勿論です」
皆が何者であっても関係ないし、何があっても信じている
そもそも私としては、人間の方が馴染み深い、私も人間だしね
だから親近感・・・というか、実は嬉しかったりもする
サダメ「ところでA、さっきNEWSの4人には強い能力があるって言ったわね?」
「?はい・・・」
サダメ「だけど彼らは人間、その力は純粋な天界の力ではないわ」
「それって・・・?」
サダメ「彼らの持つ能力は、本来の強さの半分程度しか発揮されてないわ」
「え・・・ええ!?」
皆の強さを目の当たりにしてきたため、そうとは思えなかった
あれだけ強いのに、まだそれ以上の強さを秘めていたなんて・・・
サダメ「でも彼らだけでは、本来の強さを発揮出来ない、本来の力を出すためには、A、貴女がいないといけないの」
「・・・私が・・・?」
NEWSの力を引き出すためには・・・、私がいないといけない・・・?
サダメ「次は、貴女の能力について話すわ、A」
私もずっと気になっていた、自分の能力
薄々感づいてはいたけど、やっぱりNEWSが強くなったのは、私の能力が関係していたんだ
サダメ「貴女は自分の能力のこと、どこまで知っているかしら?」
「それほど・・・、触れずに物を動かす・・・くらいしか・・・」
サダメ「・・・違うわ、貴女の能力は、念動力じゃない」
「え?」
そうなると、自分の能力について全く分からなくなる
サダメ「貴女の能力、それは・・・繋ぐ力よ」
繋ぐ・・・力?
サダメ「念じた物同士を繋ぎ合わせるのが、貴女の能力の正体よ」
今まで起こってきた不思議な現象を思い出す
瓦礫や近くにあった物を、一か所に集めた
木や草、服同士を繋ぎ合わせた
・・・確かに、そうだ
私が祈ると、様々な物が繋がっていた
それが・・・私の能力だったんだ・・・!
サダメ「あらゆるものを繋ぎ、結び付ける能力・『絆結び』、・・・それが貴女の能力よ、A」
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天照(プロフ) - masugayaさん» ありがとうございます!凄く嬉しいです!毎日楽しみにしていただいて、光栄な限りです。最後までドキドキをお届けで出来るよう頑張ります。これからも応援していただければ、作者が泣いて喜びます。 (2018年10月31日 20時) (レス) id: e770dcdb6d (このIDを非表示/違反報告)
masugaya(プロフ) - ラストスパートですね...!陰ながら一喜一憂して見させていただいてます!毎日楽しみです。頑張ってください、! (2018年10月30日 23時) (レス) id: 35db361755 (このIDを非表示/違反報告)
天照(プロフ) - カナンさん» 感想ありがとうございます!凄く嬉しいです!様々な謎が次々と明らかになり、驚いて下さるのは私が期待したリアクションだったりします。最終決戦間近、主人公もアホテラスも頑張ります。 (2018年10月28日 19時) (レス) id: e770dcdb6d (このIDを非表示/違反報告)
カナン - キセキがお母さんということや、NEWSが元人間というのにびっくりしました!夢主にはとても頑張って欲しいです! (2018年10月27日 22時) (レス) id: de1e2b87c0 (このIDを非表示/違反報告)
天照(プロフ) - はーみゃんさん» 非常に長い小説を最初から・・・、とても嬉しいです!感謝感激です!ありがとうございます!新たな発見があったり、これが伏線だったのかな、と気付いていただければ光栄です。何度も読みたくなると思っていただけるとこれほど嬉しいことはありません。 (2018年10月24日 19時) (レス) id: e770dcdb6d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:天照 | 作成日時:2018年10月14日 18時