4人は神様！？ 13

act25-21 ページ2

「宮殿が・・・」

キセキ「地下にも宮殿内にも、誰もいませんでした、怪我人はいないでしょう」


確かに、それは良かった


簡単に地下には入れないだろうから、すぐに新しい地鬼が生み出されることはないだろう






キセキ「これから・・・どうしましょう」


キセキさんは困り果てて下を向いた


そんな彼女の手を、私はそっと握った


「NEWSの皆を探しましょう、それに、地界の人達も・・・」

キセキ「Aさん・・・」

「きっと、皆無事です！まずは合流して、改めて先代さんを探しましょう」

キセキ「・・・そうですね、賛成です」


キセキさんは自信を取り戻したように、力強く頷いた




宮殿から離れ、大通りに向かう









「・・・え・・・」






呆然と立ち尽くすことしか出来なかった





大通りに連なっていた建物が、残らず破壊されていたのだ



崩壊した天界の街が思い起こされる






通りの奥に、人影が見えた


それが誰なのかすぐに分かり、体が強張る



警戒心を強め、瓦礫の上を進みその人に歩み寄った









先代「・・・よう、A」





先代さんは私を待っているかのように、その場に佇んでいた


彼女の数メートル前まで近付き、足を止める



「先代さん・・・、これは・・・貴女が・・・？」

先代「ああ、そうさ」

「どうして・・・！？地界を壊す必要なんてないはずです！」

先代「壊せるものは何だって壊したいんだよ！天界も、地界もな」

「・・・・・！？貴女は・・・地界の姫なんでしょ！？どうして地界を・・・、地界の人達を傷つけるんですか！？」

先代「楽しいからに決まってるだろ！ぶっ壊すと、スッキリするんだよ！」

「・・・酷い・・・」

先代「さて、すぐにてめえを始末するつもりはない、あるものを見てもらいたいからな」

「・・・あるもの？」



すると、先代さんは私に背を向けて歩き出した


少し進んだところで振り返り、私と目を合わせる









先代「今から、天界を破壊しに行く」

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