act21-1 ページ5
〜小山side〜
先代が出て行ったあの日のことを、キセキやティア、時雨にも話した
あの時宮殿の皆は出かけていて、俺達と先代しかいなかったらしい
先代はその時を狙ったんだ・・・
それ以上に、俺には気がかりなことがあった
小山「・・・ティア」
ティア「何でしょうか？」
小山「Aは・・・大丈夫？」
ティア「・・・ずっと部屋を出ておりません、食事にも手をつけられておりません」
小山「・・・そっか・・・」
あれ以来、Aは部屋に閉じこもってしまった
外にも出ていないし、皆との食事にも来ない
皆が何度も部屋を訪ねるけど、出てきてくれない
心配して声をかけても、「大丈夫」と返ってくるだけ
本当は大丈夫じゃないことくらい・・・分かってる
天界の姫として頑張っているけど・・・、Aは普通の女の子だ
残酷な現実を突きつけられて、苦しくない訳がない
先代のことは、俺達だってショックだ
・・・俺としては、少しも気付くことが出来ず、Aが危険な目に遭っていたかもしれないという後悔の方が強いが
手越「慶ちゃん・・・」
Aの部屋の方から、手越が歩いてきた
小山「・・・Aのところに行ってた？」
手越「相変わらず・・・出てきてくれなかったけど・・・」
小山「・・・心配だね・・・」
手越「・・・Aがこんなに傷ついてるのに・・・、俺達には、何も出来ねえのかな・・・？」
小山「手越・・・」
Aを助けたいのは俺も同じだ
きっとまっすーやシゲも、同じ気持ちだ
だけど・・・、分かってる
A自身が踏み出さなきゃ、何も変わらない
小山「Aを信じよう、Aなら、きっと大丈夫だから」
手越「そりゃあ俺だって信じてるよ、だけど・・・」
小山「無責任な言い方かもしれない、けどAが扉を開けなきゃ、前には進まないんだよ」
手越「・・・・・」
こんな時、何も出来ないのが辛い
すると、廊下の奥からティアが近づいてきているのが分かった
小山「ティア！」
ティア「祐也様、慶一郎様、地鬼が現れました」
手越「！すぐに向かう！場所は？」
当然、地鬼の襲撃がなくなった訳じゃない
俺達はどんな状況であろうと、地鬼が襲ってくれば戦わなくてはならない
俺達は宮殿を出て、地鬼が出現した場所へと急いだ
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天照(プロフ) - カナンさん» ありがとうございます！凄く嬉しいです！先代の卑劣な攻撃に立ち向かう主人公とNEWS（と出来れば作者アホテラス）をこれからも応援よろしくお願いします。今後とも楽しんでいただけるよう頑張ります。 (2018年8月7日 19時) (
レス) id: a981c9ad02 (このIDを非表示/違反報告)
カナン - 2回目のコメントですが、地界の姫が、先代さんだったのは、びっくりしました！これからも、頑張ってください！ (2018年8月6日 20時) (レス) id: 054a5fec07 (このIDを非表示/違反報告)
天照(プロフ) - raimuさん» ありがとうございます！凄く嬉しいです！こ、光栄の極み・・・！感謝感激です。これからも作品を楽しんでいただけるよう、更新頑張ります。今後とも応援よろしくお願いします。 (2018年7月30日 19時) (レス) id: a981c9ad02 (このIDを非表示/違反報告)
raimu(プロフ) - ほんとにこのお話が大好きです！天照さんの作品すべて読ませて頂きました！文章力がほんとにほんとにすごくて世界観に引き込まれてしまいました、、、何も無い日はこの小説読むぞって決めてずっと読ませて頂いています笑今後の展開期待しています！がんばってください！ (2018年7月29日 22時) (レス) id: 9946391578 (このIDを非表示/違反報告)
みかんタルト - 天照さん» いえいえ！ いえいえ、そんな、私ごときが･･･ 語彙力が宇宙旅行に行ってしまい帰って来ないような((語彙力が超低い))私の感想にご丁寧に優しくコメントを返して下さる天照様に感謝をしまくりです。。。ありがとうございますm(_ _)m (2018年7月20日 23時) (レス) id: 40273d31c4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：天照 | 作成日時：2018年7月12日 20時
