4人は神様！？ 10

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「朱雀の皆さん！！」


私の呼びかけに、朱雀さん達は反応して顔を向けた


「皆さんの力を貸して下さい！皆さんが力を合わせれば・・・、地鬼を倒せます！」

男性1「あんた・・・」

「シゲアキや皆を・・・助けて下さい！」

男性2「・・・俺達に・・・出来るのか？」

「勿論です！だから・・・お願いします！」

少年「お願い！皆！」


頭を下げる私に合わせて、男の子もお辞儀する


男性3「・・・誰かのために立ち向かうってのも、悪くねえな」

男性4「・・・姫、何をすればいい？」

「！は、はい！地鬼を狙って、炎を！」

男性5「分かった！」


朱雀さん達は一斉に炎を放った


男の子も飛翔し、皆さんに加勢する




気合の籠った皆さんの攻撃は、けれど地鬼には当たらない


それでも皆さんは炎を放ち続ける




力を合わせれば、きっと大丈夫


朱雀さん達を信じて、私は強く祈った





皆さんの思いを、一つに―――――――！








朱雀さん達が放っていた炎が一か所に集まり、次第に大きな炎の塊へと変わっていく



次には、その塊から翼の様な炎が広がり、巨大な炎の鳥に変化した



羽ばたく度に、火の粉が舞う




「！？」

サダメ「凄い・・・、なんて・・・美しいの・・・」


いつしかその場にいた全員が、その光景を前に動きが止まっていた


トウコツ「なんて威力だ・・・」

キュウキ「忌々しい・・・！玄武の里の時の様だ・・・！」


以前玄武の里に迫った大波を防いだ、玄武の皆さんの力が一つになった巨大な水の盾のことだろう


確かにあの時の光景を想起させる


というか、キュウキって苛立つと口調が変わるよね・・・



「祐也！」

手越「応！」


祐也は炎の鳥を眺めていた四凶を、風の渦に閉じ込めた


コントン「！」

トウテツ「チッ・・・！」

増田「今だ！」


渦の中央、その真上から貴久は雷を落とした


貴久の攻撃は四凶に命中し、広がった電気は風に纏わりつき、威力が上昇した




炎の鳥が地鬼を包み込むように、翼を閉じる


辺りを覆い尽くすほどの巨大な炎が、地鬼を飲み込み、爆発するように燃え上がった


熱がこちらまで伝わる




炎が完全に消えると、地鬼は一体も残っていなかった

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