4人は神様！？ 10

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そんな私の願いに呼応するかのように、岩壁に生えていた木がぐんぐん伸びてきた



私達の落ちる場所に、あちこちの木の、葉っぱのたくさん生えた枝がどんどん重なる



私達の落下地点に、たくさんの木の枝が繋がり葉っぱのクッションのように広がった



私は自分の体が下になるように体を反転させた




背中から、葉っぱの中に落ちる


何重にも重なった木の枝を次々と突っ切って落ちていくが、木々は尚も枝を絡めて繋がっていく


次第に、落下の勢いが緩くなり、落ちるスピードも遅くなる



そして遂に、私達の体は葉っぱに包み込まれるようにして止まった



・・・やっぱり私の能力は、よく分からない




枝を叩いてみると、しっかりと木々同士が絡まっており、ちょっとの衝撃では落ちそうになかった


私はシゲアキを枝や葉の上に寝かせるように下ろした







しばらくシゲアキを眺めていると、僅かに彼の瞼が動いた



「シゲアキ！」

加藤「・・・A・・・？」


体を起こそうと手に力を入れた時、その感触に困惑しているように見えた


辺りを見渡し、驚きを露わにする


加藤「これって・・・」

「私達、崖から落ちたの、何とか下まで落ちずには済んだけど・・・」

加藤「この木は・・・？」


シゲアキは枝が不自然に絡まった木々を眺めた


私達がいる崖の中央の空間を、両サイドの岩壁から生えた木々が枝を伸ばし、私達を受け止めている



加藤「・・・お前の・・・能力なのか？」

「分からないけど・・・、私が祈ったらこうなったから、多分そう」

加藤「・・・ありがとう、助かった、本当は俺がお前を守らなきゃいけねえのに・・・」

「気にしないで、私はいつもシゲアキに助けてもらってるよ」

加藤「そう・・・か？」

「うん、だから私も、シゲアキを助けることが出来て良かった」

加藤「・・・助け合うのって、いいもんだな」

「そうだね・・・」


シゲアキは足元を気にしながら立ち上がった


加藤「戻るぞ、まだ皆が戦ってる」

「うん、行こう！」



シゲアキは私を抱え、赤い翼を広げて飛び上がった

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