act21-12 ページ23
「サダメさん・・・、本当は・・・何が狙いなの・・・?」
独り言を呟く
彼女が本気で私達を倒そうとしているようには思えない
そう考えた理由は、彼女の頭上を尚も飛び回っている数体の地鬼だ
ずっと警戒はしているけど、攻撃してくる様子はない
NEWSは四凶を相手に手一杯だし、私を狙う絶好のチャンスのはずなのに・・・
サダメさんは能力で地鬼を操っている、つまり彼女の意思で地鬼を動かせる
地鬼に攻撃させないのは、サダメさんの意思によるもの
思えば今までも、私を始末出来るタイミングはいくらでもあった
それなのに、どうして・・・
そう考えていた最中、前方で爆発音が聞こえた
立ち込める煙が晴れると、祐也と貴久が地面に突き刺した武器を支えに、膝をついていた
息が上がり、体中を怪我している
「祐也!貴久!」
加藤「・・・っ!小山、Aを頼む!」
シゲアキは翼を出し、地を蹴って飛翔した
上空から矢を放ち、四凶の4人を祐也と貴久から遠ざける
その様子に、ずっと笑みを浮かべていたサダメさんの口角がさらに上がった気がした
すると突然、上空に留まっていた地鬼がシゲアキに向かって突っ込んできた
炎で数を減らしていくが、全ての地鬼を倒すことは出来ず、四方八方から飛んでくる地鬼にぶつかりダメージを受けていく
小山「シゲ!」
キュウキ「あちらにかまけている場合ですか?後ろには姫がいるのですよ?」
上を見上げていた慶一郎はハッとして視界を下ろし、キュウキの振り下ろした槍を何とか槌で受け止めた
祐也と貴久もシゲアキを助けようとするが、四凶が邪魔をして思うように動けない
増田「シゲ!逃げろ!」
サダメ「無駄よ、朱雀はこれで終わりよ」
キュウキの槍の先端が、僅かに輝く
次には、そこを中心に光が広がり、私達は目を開けていられなくなった
風を切る音が聞こえ、うっすらと目を開く
闇の塊、岩の破片、光のレーザー、氷柱状の氷がシゲアキに向けて放たれていた
視界を奪われ、その攻撃を避けることが出来ず・・・
加藤「うあああああ―――――!!!!!」
攻撃が直撃し、激しい爆発が起こった
シゲアキの体が、崖下に落下する
「シゲアキ―――――ッッッ!!!」
あろうことか私は、崖から飛び降りていた
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天照(プロフ) - カナンさん» ありがとうございます!凄く嬉しいです!先代の卑劣な攻撃に立ち向かう主人公とNEWS(と出来れば作者アホテラス)をこれからも応援よろしくお願いします。今後とも楽しんでいただけるよう頑張ります。 (2018年8月7日 19時) (レス) id: a981c9ad02 (このIDを非表示/違反報告)
カナン - 2回目のコメントですが、地界の姫が、先代さんだったのは、びっくりしました!これからも、頑張ってください! (2018年8月6日 20時) (レス) id: 054a5fec07 (このIDを非表示/違反報告)
天照(プロフ) - raimuさん» ありがとうございます!凄く嬉しいです!こ、光栄の極み・・・!感謝感激です。これからも作品を楽しんでいただけるよう、更新頑張ります。今後とも応援よろしくお願いします。 (2018年7月30日 19時) (レス) id: a981c9ad02 (このIDを非表示/違反報告)
raimu(プロフ) - ほんとにこのお話が大好きです!天照さんの作品すべて読ませて頂きました!文章力がほんとにほんとにすごくて世界観に引き込まれてしまいました、、、何も無い日はこの小説読むぞって決めてずっと読ませて頂いています笑今後の展開期待しています!がんばってください! (2018年7月29日 22時) (レス) id: 9946391578 (このIDを非表示/違反報告)
みかんタルト - 天照さん» いえいえ! いえいえ、そんな、私ごときが・・・ 語彙力が宇宙旅行に行ってしまい帰って来ないような((語彙力が超低い))私の感想にご丁寧に優しくコメントを返して下さる天照様に感謝をしまくりです。。。ありがとうございますm(_ _)m (2018年7月20日 23時) (レス) id: 40273d31c4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:天照 | 作成日時:2018年7月12日 20時