4人は神様！？ 10

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サダメ「ごきげんよう、朱雀」





その言葉に反応すると同時に戦慄する



加藤「・・・サダメ・・・！」



崖の手前に立つサダメと、そいつの上空を飛び回る数体の地鬼



サダメ「一人？」

加藤「今はな」

サダメ「Aはいないのかしら？」

加藤「・・・わざわざお前に会わせるかよ」


武器を構え、サダメに向けて矢を番える



サダメ「・・・貴方が窮地に立たされれば、Aも来てくれるかしら」


そう言ったサダメは、不敵な笑みを浮かべていた


彼女が俺を指差した瞬間、地鬼が一斉に俺に迫ってきた



数は多いが、一体一体は大したことない


俺は奴らの突進を回避しつつ、炎と矢で仕留めて数を減らしていく



俺が戦っている様子を、サダメは笑って傍観している


加藤「この程度の地鬼で俺を倒せると思ってんのか？」

キュウキ「この程度だと思っているのですか？」


瞬時に、自分の油断に気付いた


しかしその時には、背中に強い衝撃を・・・奴らの攻撃を受けていた


加藤「が・・・は・・・！」

トウコツ「不用心だな、朱雀」


落下する俺に向け、トウコツが水晶を放ってきた


水晶がかすった羽根が凍てつき、飛行能力が奪われる


加藤「くっ・・・！」


何とか地面に着地し、こちらに近づく四凶の4人を見据えた


皆がいるならともかく、俺一人でこいつら全員を相手にするのは難しい


だけど、逃げればAや里が・・・



トウテツ「てめえなんて、地に落ちれば無力も同然だ！」


トウテツが放ってきた岩の破片を、炎を放って相殺した


刹那、コントンが俺と一気に距離を詰め、俺の腹部に掌を当てた


掌に闇の塊が出現し、爆発するように弾ける


その衝撃で俺は後方に吹き飛び、地面を転がった


武器が手元から離れる



起き上がろうとした瞬間、コントンが足で俺の背中を地面に押さえつけた


加藤「ああっ・・・！」

コントン「これで終わりだ」


倒れている俺の首元に、大剣が突きつけられる






コントンの体が、突風によって吹き飛んだ

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