act20-19 ページ3
改めて、今の出来事が頭の中を渦巻き、混乱する
力が抜け、ぐらりとよろめいた
小山「Aっ!」
慶一郎が咄嗟に倒れそうになった私の体を支えてくれた
手越「A、大丈夫か?」
「・・・うん・・・」
増田「・・・悪い、何も出来なくて・・・」
私は弱々しくも首を横に振った
「皆は・・・何も悪くないよ・・・」
加藤「A・・・」
「・・・・・」
あんなことがあったのに、まだ・・・夢であってほしいと心のどこかで思っている
涙が一粒、頬を伝った
小山「A・・・!」
「先代さんは・・・、ずっと私達を・・・騙してきたんだね・・・」
手越「・・・もっと早く気付くべきだった、思えば戦いが再び始まってすぐに、先代が天界に来たんだ」
増田「少しも警戒してなかった・・・、下手したら・・・油断した隙にやられていたかもしれない」
加藤「天界の情報が筒抜けだったのは当然のことだったんだ、地界の姫が、当然の様に天界にいたんだから・・・」
小山「ごめんな、A、先代がAを狙ってもおかしくなかったのに・・・、そんな危険な状況に・・・気付くことすら出来なくて・・・」
「謝らないで・・・、気付けなかったのは私も同じだよ・・・」
それどころか・・・、今でも信じられない、信じたくない気持ちがある
「・・・っ!先代さんが・・・、あんな・・・酷いことを・・・」
手越「・・・・・」
「一緒にお喋りして・・・、お祭りの準備をしたことも・・・、先代さんとの思い出が・・・記憶に残ってる・・・」
そのどれも、力強くも優しい笑顔で、私を元気づけてくれた
あれは全て、偽りのものだったんだ・・・
「・・・ううっ・・・、嫌だよ・・・、こんなの・・・」
受け入れなきゃいけないって分かってる
じゃないと、前に進めない
それなのに、涙が止まらない
決心がつかない・・・
「先代さんと・・・戦わなきゃいけないなんて・・・!」
溢れる涙を拭い続ける
NEWSの4人は今の私に話しかけるのは気まずいからか、何も言わなかった
「戦いを止めなきゃいけないって分かってる・・・!だけど・・・私・・・」
広い部屋の中、私の涙交じりの声だけが響く
act20 end
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天照(プロフ) - カナンさん» ありがとうございます!凄く嬉しいです!先代の卑劣な攻撃に立ち向かう主人公とNEWS(と出来れば作者アホテラス)をこれからも応援よろしくお願いします。今後とも楽しんでいただけるよう頑張ります。 (2018年8月7日 19時) (レス) id: a981c9ad02 (このIDを非表示/違反報告)
カナン - 2回目のコメントですが、地界の姫が、先代さんだったのは、びっくりしました!これからも、頑張ってください! (2018年8月6日 20時) (レス) id: 054a5fec07 (このIDを非表示/違反報告)
天照(プロフ) - raimuさん» ありがとうございます!凄く嬉しいです!こ、光栄の極み・・・!感謝感激です。これからも作品を楽しんでいただけるよう、更新頑張ります。今後とも応援よろしくお願いします。 (2018年7月30日 19時) (レス) id: a981c9ad02 (このIDを非表示/違反報告)
raimu(プロフ) - ほんとにこのお話が大好きです!天照さんの作品すべて読ませて頂きました!文章力がほんとにほんとにすごくて世界観に引き込まれてしまいました、、、何も無い日はこの小説読むぞって決めてずっと読ませて頂いています笑今後の展開期待しています!がんばってください! (2018年7月29日 22時) (レス) id: 9946391578 (このIDを非表示/違反報告)
みかんタルト - 天照さん» いえいえ! いえいえ、そんな、私ごときが・・・ 語彙力が宇宙旅行に行ってしまい帰って来ないような((語彙力が超低い))私の感想にご丁寧に優しくコメントを返して下さる天照様に感謝をしまくりです。。。ありがとうございますm(_ _)m (2018年7月20日 23時) (レス) id: 40273d31c4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:天照 | 作成日時:2018年7月12日 20時