4人は神様！？ 10

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風が吹き抜ける中、前へと進む



加藤「足元、気をつけろよ」

「うん・・・」


以前来たことがあったため足はスムーズに動いたが、それでも下を覗き込むとやっぱり怖い



しばらく進んだ崖の先で、シゲアキは足を止めた





すると、バサバサとこちらに近づいてくる羽音が聞こえた


シゲアキの体が僅かに強張る





朱雀の人達がシゲアキの前の空中に留まり、私と彼を交互に見ている



男性1「・・・なぜまた里に来た？」

加藤「・・・皆と話がしたかったから」

男性2「お前と話すことなんてない！しかも裏切り者の姫まで一緒とはな・・・」

加藤「言っておくが裏切ったのはこいつじゃない、勝手なこと言うんじゃねえ」

男性3「だが裏切り者と親しかったんだろう？もう宮殿の連中なんて信用出来ない」

男性4「お前が縋るような奴らだ、たいしたことなんてないんだな」

加藤「・・・・・っ！」


シゲアキは拳を握りしめ、震わせた


加藤「皆は里を救ったんだぞ！なのにどうしてそんなことが言えるんだよ！？」

男性5「助けてくれなんて頼んでない！お前だって本当は俺達がどうなろうと構わなかったんだろ！？」

男性6「所詮お前の仲間なんて・・・、自分の都合しか考えていないんだ」

加藤「違う！俺のことはどう思ってもらおうが構わない、だけど何も知らないで皆を悪し様に言うな！」

男性7「五月蠅いっ！」


朱雀の一人が、シゲアキに向けて炎を放ってきた



加藤「っ！！」

「シゲアキ！」


炎を受けて膝をつくシゲアキに、私は思わず駆け寄った




女性1「天界も・・・、この里も・・・、滅茶苦茶にしようとしてるんでしょ！？」

「違います！私達は戦いを終わらせたいんです！」

女性2「あんた達の言うことなんて・・・信じられない！」



私は深呼吸し、一歩前に出た


敵意をむき出しにする朱雀さん達を見渡し、口を開く

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