4人は神様！？ 10

act20-18 ページ2

「・・・て」


先代「あ？」




「・・・取り消して、今の言葉」



静かに、しかしはっきりと、低い声で先代さんに伝えた



脱力していた体に力が戻り、ゆっくりと立ち上がる




「NEWSは・・・役立たずでも塵芥でもない！勝手なこと言わないで！！」



私の叫びに、先代さんは顔をしかめた


先代「本当のことを言って何が悪い？こいつらは姫すら守れない雑魚なんだ」

「違う！皆が戦ってきたのを・・・貴女だって見てきたでしょ！？」

先代「ああ、地鬼如きに苦戦する弱い連中だって、よく知ってるさ」

「貴女は・・・私よりも皆と一緒にいたのに・・・、皆のことを何も分かってない！」


怒りの収まらない私に対し、先代さんは冷静だった


しかし私は構わず言葉を続ける


「皆が苦しんでいたことに気付かないで・・・、頑張ってきた皆を・・・馬鹿にした・・・！」



皆の苦しみを、努力を、私は目の当たりにしてきた


過去の苦しみや心の傷を乗り越え、前に踏み出したことだって知っている



皆は・・・、NEWSは・・・強いよ


私はいつだって、皆に助けてもらった、守ってもらった



NEWSが一緒だったから、私は今ここにいる







「自分のことしか考えていない貴女に、皆を蔑む資格なんてない！これ以上・・・皆を侮辱しないで！！」






私の強い想いの籠った声が、部屋中に響く









その時、一瞬だがNEWS4人の体がうっすらと光に包まれたような気がした





刹那、4人は四凶の拘束を力尽くで払いのけた



皆は私の前に立ち塞がり、武器を構える





NEWSがこれほどの力が出せると予期していなかったのか、四凶の4人は驚きを露わにしていた


先代さんも目を見開いている




先代「何が起こった・・・！？いきなり強くなったっていうのか・・・！？」

トウテツ「以前も同じようなことが起こった、もしかしたら・・・天界の姫が関係しているのかもしれねえ」

先代「馬鹿が、あの小娘に何が出来る？だが、こうなってしまっては都合が悪い」




先代さんや四凶の4人を包むように、黒い靄が発生する





闇に包まれながらも、先代さんの瞳が怪しく光ったように見えた




先代「次は絶対にぶっ潰す、あばよ、A、NEWS」





先代さん達を包んだ靄が次第に薄れ、彼女達の姿と共に消えた

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