act16-4 ページ37
夜、宮殿の入口を開けると、キセキさんがすぐそこに立っていた
私達はそのまま敷地内の長椅子まで歩き、そこに座った
キセキ「皆さんと食卓を囲めて楽しかったです」
「私もです、人間界にいた頃は当たり前だったのに、こっちでの生活が長かったせいか、なんだか新鮮に思えました・・・」
キセキ「・・・Aさん、ご家族は?」
「父だけです、母は・・・私が小さい頃に他界して・・・」
キセキ「そうでしたか・・・、すみません」
「いえ、お母さんとの思い出は、今でも私に勇気と元気をくれます」
キセキ「・・・お母様が・・・大好きなのですね」
「はい、とても・・・」
キセキ「貴女のような娘がいて、ご両親も幸せでしょうね」
「そんな、私は誰かの誇りになるような人間じゃありません・・・、キセキさんの方がよっぽど立派ですよ」
キセキ「そんなことありませんよ、だって貴女は、NEWSの皆さんを救ってくださったじゃないですか」
「皆が自分で過去を乗り越えたんです、私は何もしてません」
キセキ「私にはそうは思えません、貴女がいなければ、彼らは再び立ち上がることは出来なかったでしょう」
4人の強い覚悟、心の闇を振り払う勇気を、私は目の当たりにしている
ただそれだけ、乗り越えたのは彼等自身だ
それでもキセキさんにそう言われ、素直に嬉しかった
「私は自分がやりたいことを・・・、やるべきだと思ったことをしているだけです」
キセキ「それが・・・強さですよ」
「・・・そうかな・・・?」
キセキ「皆さんと一緒に・・・天界を救いましょう」
「・・・はい!」
キセキさんは私の方を向いて話していたが、ふっと空を見上げるようにして視線を外した
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天照(プロフ) - 椿さん» ありがとうございます!凄く嬉しいです!楽しみにしていただき感謝感激です。頑張る活力をいただきました。 (2018年5月12日 18時) (レス) id: a981c9ad02 (このIDを非表示/違反報告)
椿 - はじめまして!密かに読ませていただいています^^ 学校から帰って来てからの毎日の楽しみです!これからもすごく楽しみにしています!更新頑張ってください! (2018年5月11日 19時) (レス) id: d9ceb7abc3 (このIDを非表示/違反報告)
天照(プロフ) - 瑠璃さん» ありがとうございます!凄く嬉しいです!楽しんでいただき光栄な限りです。心遣い、心より感謝致します。 (2018年5月10日 19時) (レス) id: a981c9ad02 (このIDを非表示/違反報告)
瑠璃(プロフ) - はじめまして♪いつも楽しく読んでます、無理せず頑張って下さいね♪ (2018年5月9日 20時) (レス) id: 86260494da (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:天照 | 作成日時:2018年5月8日 19時