act15-13 ページ19
「・・・う・・・」
目を覚ますと、目の前に加藤さんの顔があった
反射的に離れようとして、がらり、と石と石がぶつかったような音が耳に入る
私達は崩壊した地面の途中の岩棚に倒れていた
下を覗くと、暗闇が続いている
下まで落ちなくて良かった・・・
私の体は、加藤さんの腕の中に収められていた
落ちる瞬間、私を庇ってくれたのだ
嫌っていた私を、助けてくれたんだ・・・
加藤さんの腕から出て上体を起こし、彼の様子を確認した
翼はボロボロで、体中を怪我している
落ちた時に岩壁に体をぶつけたのだろう
私は加藤さんが守ってくれたから、怪我をしていなかった
気を失っていた加藤さんの目が開く
「加藤さん！大丈夫ですか・・・？」
加藤「・・・・・」
加藤さんは体を起こして辺りを見渡した
「あの・・・」
加藤「・・・トウコツにやられたんだな・・・」
加藤さんは岩壁に凭れた
怪我のせいか呼吸が荒く、苦しそうだ
「加藤さん・・・」
加藤「・・・・・」
「ありがとうございます、助けてくれて・・・」
加藤さんは私と目を合わせようとしなかった
「あ、あの・・・、私はいいので加藤さんだけでも飛んで戻って・・・」
加藤「お前は関係ない、これで飛べると思うか？」
羽根が落ち、所々凍ったままの赤い翼
しばらくは・・・戻れそうにない
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天照(プロフ) - 椿さん» ありがとうございます！凄く嬉しいです！楽しみにしていただき感謝感激です。頑張る活力をいただきました。 (2018年5月12日 18時) (
レス) id: a981c9ad02 (このIDを非表示/違反報告)
椿 - はじめまして！密かに読ませていただいています^^ 学校から帰って来てからの毎日の楽しみです！これからもすごく楽しみにしています！更新頑張ってください！ (2018年5月11日 19時) (レス) id: d9ceb7abc3 (このIDを非表示/違反報告)
天照(プロフ) - 瑠璃さん» ありがとうございます！凄く嬉しいです！楽しんでいただき光栄な限りです。心遣い、心より感謝致します。 (2018年5月10日 19時) (レス) id: a981c9ad02 (このIDを非表示/違反報告)
瑠璃(プロフ) - はじめまして♪いつも楽しく読んでます、無理せず頑張って下さいね♪ (2018年5月9日 20時) (レス) id: 86260494da (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：天照 | 作成日時：2018年5月8日 19時
