act15-10 2 ページ16
結局、人気のない場所にある崩壊した建物に戻った
家の扉を叩いてまで泊めてもらうよう頼むのは、人見知りの俺には無理だった
何より、今まで里を出たことがなかったため、他の種族が怖かった
ようやく、雨が上がった
里に戻るために、痛む背中に耐えて歩き出す
加藤「・・・・・?」
俺の前に、数人の街の人達が立っていた
あの時住宅地区で見かけた人もいる
ただならぬ威圧感に、後退りする
男性1「・・・あんた、街の者じゃないな?」
加藤「?はい・・・」
男性2「お前の様な余所者が、街に近づくな!」
男は突然、俺を突き飛ばした
倒れた俺の腹を、別の男が蹴りつける
加藤「が・・・は・・・!」
女性「二度と・・・私達に近づかないで!話しかけないで!」
咳き込む俺に背を向け、街の人達は立ち去った
当時天界は、他の種族に対して閉鎖的だった
だから自分とは違う種族の俺を、あいつらは敵だと言わんばかりに排除しようとした
倒れたままの俺のそばに、小鳥が近づいてくる
身も心も傷ついた俺には、そいつを撫でる力は残っていなかった
傷が癒えるまで、俺はその建物に身を隠して過ごしていた
時に街の奴がやってきて、罵声や暴力を浴びることもあった
加藤「・・・・・」
里に・・・帰りたい・・・
ただそれだけを思い、過ぎる時間に身を任せていた
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天照(プロフ) - 椿さん» ありがとうございます!凄く嬉しいです!楽しみにしていただき感謝感激です。頑張る活力をいただきました。 (2018年5月12日 18時) (レス) id: a981c9ad02 (このIDを非表示/違反報告)
椿 - はじめまして!密かに読ませていただいています^^ 学校から帰って来てからの毎日の楽しみです!これからもすごく楽しみにしています!更新頑張ってください! (2018年5月11日 19時) (レス) id: d9ceb7abc3 (このIDを非表示/違反報告)
天照(プロフ) - 瑠璃さん» ありがとうございます!凄く嬉しいです!楽しんでいただき光栄な限りです。心遣い、心より感謝致します。 (2018年5月10日 19時) (レス) id: a981c9ad02 (このIDを非表示/違反報告)
瑠璃(プロフ) - はじめまして♪いつも楽しく読んでます、無理せず頑張って下さいね♪ (2018年5月9日 20時) (レス) id: 86260494da (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:天照 | 作成日時:2018年5月8日 19時