4人は神様！？ 7

act15-9 ページ13

〜加藤side〜



地界との戦いが始まるよりも前



俺は里の仲間といつもと変わらない日々を送っていた



一緒に遊んで、他愛もない会話で盛り上がって、特に刺激があった訳じゃない




それでも、皆と過ごせる毎日が、幸せだった









男性1「行くぞー！」

加藤「応！」



そいつは木の枝を空中に放り投げた



それに向け、矢を放つ



落ちてきた木の枝には、全て俺が放った矢が刺さっている



男性2「すっげえ！百発百中じゃん！」

加藤「これくらいどうってことねえよ」

男性3「まあ、シゲアキにはこれくらいしか取り柄がないからな」

加藤「あ？」


冗談で言ったことは分かっている


だから俺もふざけてそいつに睨みを利かせた


男性3「冗談だよ、冗談・・・」

男性4「それじゃ次は俺がやる！かっこよく決めてやるよ！」

男性5「無理無理」


些細なことで笑い合える仲間達



皆と一緒にいられるだけで、嬉しかった





仲間の一人が、先程の様に木の枝を高く飛ばす



それを目で追って顔を上げると、視界を何かが横切った




小鳥だ





加藤「ストップ！鳥が飛んでる」


矢を放とうとした仲間を止める



しばらく眺めていると、小鳥はふらふらと高度を落とし、里を出た自然区域に落ちていった




男性1「あ、落ちた」

男性2「大丈夫なのか・・・？」

加藤「ちょっと見てくる」



俺は小鳥を探しに里を出た

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