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act15-8 2 ページ12

上空で、何かが光った気がした


目を凝らすと、光が4つ、こちらに近づいてきていた




!!光じゃない!これは・・・!






「きゃあああー!!!」



加藤「!?」



4つの鋭利な水晶が、私の周りに突き刺さった


私は思わず頭を押さえてしゃがみ込んだ



加藤「これは・・・!」


加藤さんは辺りを見回した


うっすらと、水晶から冷気を感じる





トウコツ「本当に里を見捨てたんだ、朱雀」


その声は、私達の背後から聞こえた


私と加藤さんは同時に振り向く




加藤「トウコツ・・・!どうしてここに・・・」

トウコツ「朱雀が里を見捨てること、分かってた、だから・・・」



何かが割れるような音と共に、地面が揺れる感覚がした


トウコツ「まずはお前を確実に始末する」



刹那、足元が音を立てて崩れ出した


亀裂の断面が凍りついている、水晶から冷気を放って凍らせたんだ・・・


冷気で脆くなった地面は、どこまで続くか分からないほど深くまで崩壊していた


加藤「くっ・・・!」


座り込んで揺れを耐えていた私の体を、加藤さんは後ろから抱えた


彼の背中に赤い翼が出現する


トウコツ「無駄だ」


4つの水晶が加藤さんの翼をかすり、触れた部分が徐々に凍てついていく


加藤「!!」

「加藤さん!私に構わず逃げて下さい!」


崩壊の轟音が激しく、言葉が届いたか分からない


加藤さんの翼は羽根が凍って砕け落ちていき、最早動かせないほどボロボロになっていた



落下する寸前、加藤さんは私を引き寄せ、強く抱きしめた





トウコツ「愚かだな、朱雀、そんな奴見捨てれば助かったのに」






私と加藤さんは、底の見えない闇の中に落ちていった

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天照(プロフ) - 椿さん» ありがとうございます!凄く嬉しいです!楽しみにしていただき感謝感激です。頑張る活力をいただきました。 (2018年5月12日 18時) (レス) id: a981c9ad02 (このIDを非表示/違反報告)
椿 - はじめまして!密かに読ませていただいています^^ 学校から帰って来てからの毎日の楽しみです!これからもすごく楽しみにしています!更新頑張ってください! (2018年5月11日 19時) (レス) id: d9ceb7abc3 (このIDを非表示/違反報告)
天照(プロフ) - 瑠璃さん» ありがとうございます!凄く嬉しいです!楽しんでいただき光栄な限りです。心遣い、心より感謝致します。 (2018年5月10日 19時) (レス) id: a981c9ad02 (このIDを非表示/違反報告)
瑠璃(プロフ) - はじめまして♪いつも楽しく読んでます、無理せず頑張って下さいね♪ (2018年5月9日 20時) (レス) id: 86260494da (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:天照 | 作成日時:2018年5月8日 19時

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