act15-1 ページ49
小山「玄武は天界の北方を治める種族で、北の玄武の里で暮らしている」
あれからまた、いつもと変わらない日常が続いている
地鬼が襲ってくることもあるけど、NEWSの皆が難なく倒している
今私は、慶一郎に玄武について教えてもらっています
小山「水を司る種族で、防御力や傷の回復は速いけど、戦いはそんなに得意じゃないんだ」
「へえ、ちょっと意外、慶一郎は強いから・・・」
小山「他のメンバーと比べれば大したことないよ、後は蛇を式神として使役出来る・・・くらいかな」
「ありがと、勉強になりました」
小山「そんな大層なこと教えた訳じゃないけど・・・」
「まだまだ天界のこと知らないから・・・、少しずつ、知っていきたいと思ってる」
小山「そっか、答えられる範囲なら答えるから、聞きたいことがあったら何でも聞いて」
「うん、ありがとう」
小山「・・・ねえ、A・・・」
「何?」
突然視線を逸らして表情が暗くなったので、私はちょっと心配になった
小山「・・・本当にごめんね、Aに酷い態度とって・・・辛い思いさせて・・・」
「え?」
小山「Aが天界に来たばかりの頃は、Aのこと良く思ってなかったから・・・」
「気にしてないよ、以前の自分は未熟だったから、慶一郎がそう思うのも当然だよ」
小山「ごめんね!でも今は・・・そんなこと思ってないから!」
やたら不安そうに言うので、正直戸惑ってしまう
「謝らないで、今までのことは気にしてないから」
小山「嫌われてたらどうしようって思ってたから・・・、でもAはそんなこと思ってなくて・・・本当に良かった」
「け、慶一郎、心配し過ぎだって・・・、今こうして仲良くなれたんだから、私は嬉しいよ」
小山「ううっ・・・、ありがとう、A、俺も嬉しい!」
慶一郎は涙目になっていた
何か私が悪いことをした気分になる・・・
「それよりさ、公園のお花の水やりを頼まれてるの、慶一郎も手伝ってくれる?」
咄嗟に思い出したことで、話題を変える
小山「勿論!今から?」
「ううん、明日」
小山「じゃあ宮殿の門の前で待ち合わせしよう」
慶一郎に笑顔が戻り、ホッとした
玄武の里の一件以降、慶一郎とよく話すようになった
ちょっと心配性なところもあるけど、優しくて、しっかりしている
もう以前のように冷たい視線を向けることもない
私を笑顔で見つめる慶一郎の瞳は、とても優しく、温かい
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天照(プロフ) - 久瑠実さん» ありがとうございます!凄く嬉しいです!しばらく更新出来ず申し訳ありません。これからまた頑張ります。 (2018年5月6日 18時) (レス) id: a981c9ad02 (このIDを非表示/違反報告)
久瑠実(プロフ) - 更新楽しみにしてます!頑張ってください! (2018年5月6日 10時) (レス) id: ce7da4087f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:天照 | 作成日時:2018年4月17日 19時