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act14-14 ページ36

頬を水が伝う


多分雨だ・・・





男性1「慶一郎様は・・・お一人で戦うつもりです」

男性2「・・・どうすれば・・・」


キュウキ、そして里に迫る大波を、小山さん一人でどうにか出来る訳がない


だけど私にもどうすることも出来ないし、もしかしたら・・・逃げるのが賢明かもしれない・・・



それでも・・・小山さんを置いて逃げるなんて・・・




少年「お姉ちゃん・・・、慶一郎様は・・・大丈夫なの・・・?」


男の子が今にも泣きそうな顔で、私に聞いてきた


嘘でも「大丈夫だよ」と言ってあげた方がいいかな・・・?


・・・いや、そんな言葉で誤魔化せるはずない


きっとこの子も、このままでは小山さんが危険だって分かっている


ただ誰かに「大丈夫」だと言ってもらうことで、落ち着かない気持ちを少しでも安心させようとしているだけ・・・






小山さんを助けない限り、何も解決しない



逃げたところで、玄武さん達はこれからもずっと苦しみ続ける








皆さんを・・・小山さんを助ける方法は・・・一つしかない・・・!









「皆さん!聞いてください!!」




雨の中、大勢の人に聞こえるよう、ありったけの声を出した


玄武さん達の視線が集まったのを確認する




「皆さんは・・・小山さんの様に水の盾を出すことが出来ますか!?」



少年「・・・出来るよ!」


答えてくれたのは、近くにいた男の子だった


他の玄武さん達も、首を縦に振っている




「皆さんの力で・・・波を止めましょう!!」



口で言うのは簡単だ


だけどそれがどれだけ困難なことかは分かっている


それで上手くいく見込みがあれば、かつての大波から逃げてなんかいない



案の定、玄武の皆さんは難色を示している





私が思いつく限り、他に方法はない


失敗すれば、波から逃れることは出来ない



危険すぎる提案だけど、私はこれに賭けようと思った

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天照(プロフ) - 久瑠実さん» ありがとうございます!凄く嬉しいです!しばらく更新出来ず申し訳ありません。これからまた頑張ります。 (2018年5月6日 18時) (レス) id: a981c9ad02 (このIDを非表示/違反報告)
久瑠実(プロフ) - 更新楽しみにしてます!頑張ってください! (2018年5月6日 10時) (レス) id: ce7da4087f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:天照 | 作成日時:2018年4月17日 19時

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