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act14-6 ページ24

玄武さんに促され、私は近くの大きな石に腰かけた



「あ・・・小山さんに・・・伝言伝えました・・・」

男性1「慶一郎様は・・・何か?」

「いえ・・・、特に何も・・・」

男性1「そうですか・・・」


皆さんの表情が終始暗い


それほど・・・辛い出来事だったのだろうか・・・




男性1「地鬼との戦いが始まり、我々は慶一郎様と共に戦っておりました」

男性2「その時の玄武一族は閉鎖的で・・・、里を出ることも、里に他の種族の者を招くこともありませんでした」

男性3「そんなある時、里に危機が訪れました・・・」

男性1「大水害が・・・発生したのです」

「水害・・・!?」

男性4「里を飲み込むほどの巨大な波が・・・押し寄せてきたのです」

男性5「とても防ぐことが出来ないと判断し、里の玄武達は皆逃げ出しました」

男性1「ですが・・・慶一郎様だけは・・・、その大波を止めるために立ち向かいました」

「小山さん一人でですか!?」

男性2「慶一郎様は里の仲間を大切に想っていました、里を見捨てることが出来なかったのでしょう・・・」

「・・・でも・・・、いくら何でも一人じゃ・・・」

男性3「・・・・・」


玄武さん達の言葉が止まった


不思議に思ったが、辛そうな表情に続きを促すことが出来なかった


皆さんの方から、話を続けてくれるのを待つ



男性1「実は・・・我々も共に大波を止めるために戦ったのです」

「え・・・」

男性2「慶一郎様の要請を受け、大勢の玄武が集合しました」

「小山さんが・・・集めたんですか?」

男性3「はい、我々は慶一郎様と力を合わせ、大波を止めようとしたのです」

男性4「ですが・・・出来ませんでした」

「え・・・!?」

男性5「里を守ることが・・・出来なかったのです・・・」

「皆さんが力を合わせたのに、それでも・・・駄目だったんですか・・・?」

男性1「・・・・・」


下を向く玄武さん達


そして、重い口を開き、続ける






男性1「我々は・・・逃げたのです」

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天照(プロフ) - 久瑠実さん» ありがとうございます!凄く嬉しいです!しばらく更新出来ず申し訳ありません。これからまた頑張ります。 (2018年5月6日 18時) (レス) id: a981c9ad02 (このIDを非表示/違反報告)
久瑠実(プロフ) - 更新楽しみにしてます!頑張ってください! (2018年5月6日 10時) (レス) id: ce7da4087f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:天照 | 作成日時:2018年4月17日 19時

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