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act14-3 ページ20

その日は雨が降っていたため、部屋の片付けや、本を読んだりして時間を潰した




次の日も、その次の日も雨



天界にも梅雨があるのかな・・・?






数日経って、ようやく雨が止んだ





街へ行くと、いつもの様に賑わっている



雨が降ったためか、川の水かさが増していた





川の上流を辿っていくと、街を越えた北の方へ続いている


そういえば、天界の北方は水のある場所が豊富だって先代さんが言ってたな・・・



川の上流に向かう形で、私は北の方へ足を進めた





街を、そして自然地帯を抜けた





「・・・わあ・・・!」




私は思わず息をのんだ







澄んだ水が広がる泉に、それを囲う木々



奥には岩壁がそびえ立っており、頂上から水が滝の様に勢いよく流れている




「綺麗・・・」



私は更に奥へ進んだ



空の色を映した湖や、木々の間を流れる細い川


本当に、水が豊かな場所だった







がさり、と草むらから物音がした


しかしそちらを向いても、何もいない



気のせいかなと思ったけど、今度は別の方角から同じような音が聞こえた


「・・・え・・・?」


周囲を見渡していると、あちこちからガサガサと音がした


そしてそれらは、だんだん近づいてくる


「え・・・?何・・・?」


近くなってくる物音が、ぴたりと止んだ


私はゆっくりと、視線を下げた



ようやく、物音の正体に気付いた



「・・・・・!」



私の足元に、黒い蛇がいた


しかもいつの間にか、私の周りをたくさんの蛇が囲んでいた


私の目の前にいた蛇が、威嚇するように唸り声を上げる


「きゃっ・・・!」


私は驚いて、その場に座り込んだ





次の瞬間、私は更に驚くべき光景を目の当たりにした





私を囲んでいた蛇達が、一瞬で消えてしまったのだ





呆然とする私の耳に、また物音が聞こえてくる




それは確かに、人の足音だと分かった


しかも一人ではなく、数人のものだ




振り返ると、高齢の男の人達が、こちらに歩み寄ってきていた

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天照(プロフ) - 久瑠実さん» ありがとうございます!凄く嬉しいです!しばらく更新出来ず申し訳ありません。これからまた頑張ります。 (2018年5月6日 18時) (レス) id: a981c9ad02 (このIDを非表示/違反報告)
久瑠実(プロフ) - 更新楽しみにしてます!頑張ってください! (2018年5月6日 10時) (レス) id: ce7da4087f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:天照 | 作成日時:2018年4月17日 19時

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