act13-13 ページ13
宮殿に続く一本道を進む
ここに来るのは、いつ以来だろう・・・
宮殿に近づくにつれて、不安と恐怖が大きくなる
宮殿の門が見え、私は思わず足を止めてしまった
手越「大丈夫だよ、A」
祐也は私の震える背中をそっと撫でた
「・・・うん、ありがとう」
深呼吸し、再び足を進める
増田「・・・開けるぞ」
貴久は前に出て、門を、そして、宮殿の扉を開いた
体の震えを必死で抑え、中に入る
時雨「祐也様！貴久様！」
宮殿の廊下の奥から、時雨さんがこちらに向かってきた
時雨「御無事で何よりです」
増田「・・・心配かけて悪かった・・・」
時雨「いえ・・・」
「・・・時雨さん・・・」
時雨「A・・・様・・・？」
「・・・・・」
私は下を向き、時雨さんから視線を逸らした
ティア「・・・キセキ様の元へお通ししてもよろしいでしょうか？」
時雨「・・・勿論です」
足元しか見えなかったが、時雨さんが退いたのが分かった
手越「A、行こう」
「うん・・・」
宮殿の廊下を進む
懐かしいような、怖いような、不思議な感覚がする
ティア「・・・こちらです」
私達は、大きな扉の前に立っていた
ティア「キセキ様、そして、慶一郎様、シゲアキ様、先代様もいらっしゃいます」
「・・・・・」
増田「大丈夫か？A」
「大丈夫、入ろう」
そう言って私は、自ら扉を開いた
中にいた人達の視線が集中する
キセキ「貴女は・・・！」
「・・・キセキさん・・・」
手越「キセキ！皆！心配かけてごめん！」
小山「手越！まっすー！・・・えっと・・・その・・・、これってどういう状況・・・？」
増田「今から説明するから・・・」
加藤「・・・そいつ、帰ってなかったのか？」
先代「驚いたな、よく戻ってこれたもんだよ」
「・・・・・」
足がすくむ
こんな反応だろうとは、予想していたけど・・・
キセキ「・・・皆さん、少し、Aさんとお話しさせて下さい」
キセキさんの澄んだ声に、部屋にいた全員の動きと言葉が止まる
キセキさんは私を真っ直ぐ見据えたまま、少しずつ歩み寄ってきた
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天照(プロフ) - 久瑠実さん» ありがとうございます！凄く嬉しいです！しばらく更新出来ず申し訳ありません。これからまた頑張ります。 (2018年5月6日 18時) (
レス) id: a981c9ad02 (このIDを非表示/違反報告)
久瑠実(プロフ) - 更新楽しみにしてます！頑張ってください！ (2018年5月6日 10時) (レス) id: ce7da4087f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：天照 | 作成日時：2018年4月17日 19時
