６７時間目 僕はヒーローじゃない ページ13
マスコミの言葉に修は少し間を置く
そして、なにかを決心したように再び話し始めた
修「…運命の分かれ道は、こちらの都合とは関係なくやってきます。準備が整うまで待っていたら、僕はきっと一生何もできません。僕はヒーローじゃない。誰もが納得する結果は出せない。ただその時やるべきことを、後悔しないようにやるだけです」
しかし、マスコミたちはそんな修の言葉に耳を貸さなかった
「半人前だから多めに見ろってことか！？」
『怪物が捕獲された安堵の心境を一言ください！』
「犠牲者や遺族の気持ちはどうなる！？」
『怪物に暗殺の真似事を強制された件については！？』
「罪の意識はないのか！」
『本当に君たちが殺したの！？』
やっぱり…あの時と同じで全く耳を貸さない
一方的に問い詰めて…気に入らない結果だったら逆ギレ…
A「これだから…マスコミは…！」ﾎﾞｿｯ
そう呟いた途端、手首に衝撃が走る
それと一緒にゴトッという音が床から響いた
遊真「A、怒るのは分かるが…それを使うのはやめろ」
A「っ！すまん…」
ウチの手首を掴んでいたのは遊真
床に落ちたものは…手榴弾だった
手榴弾を拾い上げて自分の鞄にしまう千佳
千佳「Aちゃん、これ預かっておくね」ﾆｺｯ
A「あはは…お願いします…」(苦笑)
ウチ等がそういう会話をしている間にも、向こうの記者会見は続いていた
「もう少し、しおらしい所を見せたらどうだ。さっきから聞いていれば開き直っているだけじゃないかね。我々が聞きたいのは『君が原因で失われた３２人の若者の人生を君はどう埋め合わせる心算なのか』『君がどう責任を取るのか』ということだよ」
修「取り返します」
食い気味に答えた修の言葉で、会場が水を打ったように静まる
修「ネイバーに攫われたか皆さんの家族も友人も、取り返しに行きます。責任とか言われるまでもない。当たり前のことです」
数秒の沈黙のあと…
「取り返しに行く！？」
「どういう意味だ…！？」
マスコミ達が再びざわめき始めた
その様子を見た遊真が呟く
遊真「ん？此奴ら、遠征のことは知らないのか？」
唐沢「そうだな、ネイバーフッド遠征は機密事項だ。だが…流れが変わった」
唐沢さんがそう答えると同時に、城戸さんが話し始めた
城戸「…彼の言った通り、現在ボーダーでは連れ去られた人間の奪還計画を進めてる。既に、無人機でのネイバー世界への渡航･往還試験は成功した」
「…！？」
遊真「ああ成程、これから行くってことにするのか」
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ユウ - もしや、文スト！？ (2023年1月7日 17時) (
レス) @page25 id: 82a331cb16 (このIDを非表示/違反報告)
夜叉夜桜(プロフ) - シズクさん» 貴方が神ですか…？！そうです！ありがとうございます！ (2022年1月30日 15時) (レス) id: 47f6f1a6fd (このIDを非表示/違反報告)
シズク(プロフ) - 「作戦の全てに常識外れを混ぜろ」ってA組とE組が棒倒しで勝負するときに殺せんせーが磯貝君に言った台詞ですよね？ここでクロスオーバー要素が入ってくるの面白いです！！ (2022年1月30日 14時) (レス) @page29 id: 3c69616c61 (このIDを非表示/違反報告)
夜叉夜桜(プロフ) - くろ猫さん» おかしいな…天使が見えるぞ…？マジでありがとうございます！更新めっちゃ頑張ります！ (2022年1月25日 0時) (レス) id: 47f6f1a6fd (このIDを非表示/違反報告)
くろ猫 - 今後も無理のない更新頑張って下さい。陰ながら応援しています(*^-^*) (2022年1月24日 23時) (レス) id: 7be101f077 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：林檎 | 作成日時：2022年1月10日 0時
