_第30話_ ページ30
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「コルトピもする? にらめっこ」
「僕はいいや……。それより、ちゃんと仲直り出来たんだね?」
「うん!」
コルトピ、顔見れないからにらめっこ強そう。
うん? 見れないから弱いのか? 変な顔見せられないもんね。
でもずっとニコニコしてても見れないからやっぱり強い?
「で、コルトピは何の用?」
「いや? 様子見に来ただけだよ」
「じゃあコルトピも遊ぼうよ! シャルナーク、皆でできる遊びある?」
コルトピからシャルナークに目線を移すと、不服そうな顔を浮かべていた。
うっすらと舌打ちのようなものが聞こえた気がするが、環境音だと思うことにする。
「もうちょっと2人で遊びたかったんだけどな……。じゃあトランプでどう?」
「それならいいよ。マチとかも誘ってみようか」
「シャルナーク、トランプの前なんて言った?」
「何も言ってないよ。俺マチ呼んでくるね」
シャルナークは急ぐように部屋から出て行った。
コルトピはクツクツと笑っている。
あ、笑ってるのわかりやすいかも。
じゃあにらめっこ弱いのかな?
「じゃあ僕たちは広場で待ってようか」
「あ、うん」
そうしてシャルナークの部屋を後にした。
◇
「団長よぉ、本気で言ってるのか?」
「何がだ」
Aがシャルの元に行くため、俺と団長が部屋に残った。
「念だよ。本当に座禅で精孔を開くのか? 今すぐにでも使えるようにした方がいいだろ」
「急いでいるわけじゃないし、死なれたら困るからな。力がどう働くかわからない以上、危険はなるべく避けておきたい」
団長は椅子に座ると本を取り出した。
あれがそう簡単に死ぬとは思えねぇけどな。
逆に無理やり起こした方が色々分かりそうだし。
「ノブナガ。余計なことはするな」
団長は俺の心を読んだかのうように、本から目を離すことなく話した。
俺は、Aが吐きたくないと言った時の事、スープを飲んで泣いた時の事を思い浮かべる。
はぁ……。たったこれだけのことで絆されてる俺は、相当バカだな。
俺は……死なれたら困るというより、死んで欲しくねぇ。
つまり、ゆっくり念を教えることに反対する理由はないな。
「わかったよ」
俺はそう告げてクロロの部屋を後にした。
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ジユウジン(プロフ) - かかかっかさん» お待たせしました! 実はこの先どう話をつなげようか全く思いついておらず……笑 少しずつでも進めていきますので、続編でもよろしくお願いします! (2020年11月23日 22時) (レス) id: 7b9e53fa76 (このIDを非表示/違反報告)
かかかっか - 今日更新日じゃあないですかあぁーーなんて奇跡! (2020年11月23日 13時) (レス) id: be021bd9b1 (このIDを非表示/違反報告)
ジユウジン(プロフ) - なつみかんさん» コメントありがとうございます!そんな風に言って頂けたのは初めてで嬉しいです…!私も今後書けるのが楽しみで、早く更新していきますね!体調崩せばゆっくりできるので更新できるのでは…と考えてしまいました笑 なつみかんさんもお気を付けください! (2020年2月13日 0時) (レス) id: 9a91ee94b5 (このIDを非表示/違反報告)
なつみかん(プロフ) - かわいい...優しい気持ちになれて素敵な小説です、タイトルや種族のところを考えるとなんだか不穏ですが、それも楽しみにして更新待ってます!作者さんお身体には気をつけてくださいね! (2020年2月12日 15時) (レス) id: a4479fa504 (このIDを非表示/違反報告)
ジユウジン(プロフ) - うらららリンゴさん» コメントありがとうございます!クラピカや主人公組……というより原作に入るまでまだまだ時間がかかりそうなのでしばらく出てこないかもしれません……。そこまで進んだ時には、ご期待に応えられるよう頑張りますので今後ともよろしくお願いします! (2019年12月15日 9時) (レス) id: 9a91ee94b5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ジユウジン | 作成日時:2019年11月14日 17時