その先へ～I'd like to approach～ (ページ43)

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早起きしたからページ43

いつもは遅くまでゴロゴロしているのに

今日も仕事ですか？ってくらい早起きした

休みの日にこんなに早く起きたの
初めてかもしれない(笑)

ゆっくり朝ごはんを食べていたら
メッセージが届いた

櫻井さんおはよう!今日はよろしくね。そろそろ迎えに行くから、下に着いたらもう一度、連絡するね。
Aおはようございます。こちらこそ、よろしくお願いします!気をつけて来て下さいね。

駅もひとつしか離れてないから
すぐ出れるようにしていたら
15分ほどで連絡がきて

櫻井さん着いたよ!
Aすぐ下りてきます!

誰も居ない自分の部屋に向かって
「行ってきます」と告げて櫻井さんが待つ車へ急いだ

「おはようございます！今日はよろしくお願いします」

『おはよ。ごめんね、せっかくの休日なのに』

「いえ、私こそ、お礼がこんな感じでいいのか…」

『俺がいいって言ってんだから、いいんだよ。あのさ、今日は早く帰らないといけない予定とかある？』

「いえ、特には」

『じゃぁ、料理の件なんだけど、夜ご飯って事でお願いしていい？ちょっと行きたい所あるから、付き合ってもらいたいんだけど…男ひとりじゃ行きづらくて(笑)』

「いいですよ。私でよければご一緒します」

『じゃぁ、行こう』

男ひとりじゃ行きづらい所ってどこだろう…

それよりも、休みの日に櫻井さんと一緒にいる時間が
少しでも長くなる事が嬉しかったり…
早起きして良かった♪

「あの、どこに行くんですか？」

『ん？着いてからのお楽しみ～。大丈夫、変な所ではないから。』

そういうと、櫻井さんの家とは
真逆の方向に車を走らせた

30分くらい走って車を止めた所は
会社の近くで、ビルが建ち並ぶオフィス街…

『ここから、ちょっと歩くから』

と言われて櫻井さんの後ろをついていく

スーツを着て歩いてる人の方が多いくらいなのに
こんな場所に行きづらいお店なんてあったかな？

すれ違う人の服装が少しずつ変わってきたな
って思っていたら、一件の雑貨屋さんが見えてきた

『着いた！ここ！入ろう！』

中に入ると色んな国の雑貨を取り扱ってるお店で
ちょっとした家具なんかも置いてある

全然、男の人が一人できても大丈夫な感じだけど…

『Aちゃん！こっち、こっち！』

櫻井さんに呼ばれて店の奥に進むと

おしゃれなカフェが併設されていた