その先へ～I'd like to approach～ (ページ23)

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とりあえずオールOK？＊[N side] ページ23

電話を切ってから
どのくらい経ったのか…

ゲームアプリを起動させては消して…
を繰り返していたら、ディスプレイが光った

《翔さん》

「もしもし！」

『二宮、今からそっち向かうから。とりあえず、ギリギリセーフ…無事だよ』

「良かった…じゃぁ、外に出て待ってます」

とりあえず、無事だったみたい
本当に良かった

しばらくして
一台の車が止まって窓が空いた

『お待たせ、とりあえず乗って』

っと翔さんが顔を出した

翔さんもホッとしたのか、
表情がいつもの優しい顔に戻ってる

『とりあえずさ、俺の家に向かうから。咲坂の家に行こうと思ったんだけど…一人暮らしの女性の部屋に勝手に入るのもさ…お前もそのまま泊まっていけよ。明日休みだろ』

「えぇー、酔っぱらいの看病とかごめんですよ～」

『戸神亭のチーズハンバーグ…テイクアウトしようと思ってたんだけどな～』

「マジ？それ、翔さんの奢りだよね？？」

咲坂も心配だし…
特に予定もないから
次の日に帰ればいっか

それにチーズハンバーグ食べれるし…

結局、食べ物に釣られて
翔さんの家にお邪魔することにした…が…

「ねぇ、翔さんまだー？もう、こいつ支えるの限界なんだけど」

自分から、俺んち来いっていったくせに、

ちょっと待ってろ

と言われ、玄関で待たされること15分…

『ベッドルームはキレイなんだけどさ…』

なんて言い訳しながらやっと
部屋にあがる許可がおりた

うん…片付けたというよりは
隅っこにまとめた…って感じだな、こりゃ…

咲坂をベッドに寝かせて部屋をでたら
誰かと電話していて

その間にお目当てのハンバーグに手をつける

「いただきま～す」

『あー、お前先に食べるなよ～』

二人でわちゃわちゃしてたら

＿ピーンポーン＿

『きたきた～これで安心。二宮、後は任せて飲もうぜ～』

誰を呼んだのかと玄関を覗くと…
中里さんが立っていて

女の事は女に任せるのが一番だからな！

って言いながら、
中里さんをベッドルームに押し込んで
本当に任せっきりにしてしまった

とりあえず…これで良かったって事にしよう(笑)