年下犬系彼氏の事情【松野千冬】

☆67 ページ35

　





テーブルの前に行き、ベッドに寄りかかるように座ると、再び抱きしめられる。




「////」

千冬「Aさん…」

「ん…っ」



チュッとリップ音が部屋に響く。



千冬「はぁ…かわいいです」

「んんっ…、はぁ…っ、」



唇を割って舌がねじ込まれる。


　



千冬くんとこんなキス、初めてでドキドキが増してしまう。



　



彼に身を委ねかけていた時だった、

　



　




ふと、あの元カノがちらつく。
　
　




　
　


あの子ともこんなことしていたの？



　
　




どんなふうにあの子を抱いてたの？


　






1度考え出すと次々と出てくる。
　


　






「ま…って、千冬くん…っ！」


千冬くんの胸を押すと、彼の動きが止まった。
　

千冬「すみません、いきなり…」
　

なぜか謝られた。
　



「ちがっ！えと…っ」

千冬「…」
　



黙って私の頭を撫でてくれる。
　




千冬「トイレ借りでいいですか？」

「どうぞ」


　





立ち上がり、トイレに向かう彼の背中を目で追った。

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